第315回目は第15回根岸S勝ち馬、「砂の無事是名馬」”ノボトゥルー”です。

通算成績88戦11勝、第18回フェブラリーS勝利馬。

中央、地方、問わず将又ドバイまで、2歳から12歳まで走るも走った88戦。流石に10歳を越えてからは成績は伴わなくなったものの、砂の1200m~1600mまでの距離では抜群の成績(特に1400mの成績は突出) を残した名馬でした。G1勝ちこそ一勝ですが、現代の様に砂の重賞レースが整理されていたら、もう一つ、二つのビッグタイトルは楽に手中に収めていたハズでしょう。重賞勝利数だけでも名馬と呼ばれる馬ですが、その最大の功績は63戦連続重賞競走で走り抜けた事と、10年以上も大きな怪我なく走り抜けた事でしょう。地方競馬では稀にいますが中央競馬の一線級馬として、この先この馬ほど長きに渡り走り続ける馬はもう現れる事は無いでしょう。

そんなダート短距離界の伝説馬に会いに行きました。

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おっ、そこに居られるのは砂の英雄・トゥルー様では...。

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アレアレ、もしかして?そちらからお越しになってくれるのでしょうか?

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初めまして、トゥルー、君に会えて嬉しいよ。

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御歳、21歳!とは思えない勇ましい姿だね。それにしてもさー、いくら君が丈夫とはいえもう少し休ませながらさー、走らせてくれたらねー、でもそんな中で成績をあげ続けた君って...やっぱり生ける伝説馬だよなー。

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そうかなー、そんな大袈裟なものではないと思うんだけど...(照)。」イヤイヤ、ご謙遜なさらず...。それ位の功績をあげた馬ですよ、アナタは。

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何だか照れ臭いから、もう行くね。また来てね。」あれ、せっかく会えたのにもう行っちゃうのかい?寂しいなー。でも元気にしている様で安心したよ。


長~い競走生活を終えた後、種牡馬となり一昨年まで少数ながら産駒を輩出させ、現在は功労馬として暮らしています。

父・Broad Brushはヒムヤー系の代表馬で日米でも活躍馬を誕生させている名種牡馬。母・Nastiqueに流れる血はLe Fabuleuxこそ見掛けるものの、その他は日本ではほぼみかけない異系の血が流れる牝馬です。それ故にサンデー系やミスプロ系にも配合出来る貴重な種馬だっただけに今更ながら種牡馬引退が悔やまれ馬です。自身級の産駒は未だ誕生していないものの、数少ない産駒が中央で勝利しているだけに種付け数さえ集める事が出来ていたら重賞馬も誕生させる事が出来たかも知れません。

砂の紛いなき真の名馬・ノボトゥルー。砂なら場所、条件、時代を問わず本当に長きに渡り砂の猛者として走り続けたね。君の強靭さはどんなG1勝利数を誇る名馬より優れていただろう。現代の交流重賞の隆盛を築けたのも君の様な仔がいてくれたお陰だと思う。種牡馬として君の血をあまり残せないのは悲しいけど、この先も君の功績は決して色褪せる事はない。それだけに、これからはその満身創痍な身体を休めておくれ。

ダート界の超馬・ノボトゥルー。君のこれからの馬生が健やかで穏やかなものである事を心から祈っているよ。
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# by HakodateMagosaku | 2017-01-26 18:00 | 馬名・ノ~ | Comments(0)

第314回目は第42回AJCC勝ち馬、「米国産の首領」”アメリカンボス”です。

通算成績41戦8勝、重賞勝利はG2二勝を含む4勝。

曲者ベテランジョッキー・江田照男騎手とデビューから一貫してコンビを組み、数々の重賞勝利、そして暮れの有馬記念ではアッと言わせる演出をした人馬でした。輸送競馬がこなせれば適正的に2200mの宝塚記念が向いていただけに、出走が叶わなかったことが非常に悔やまれます。常に安定した成績を残すタイプの馬ではありませんでしたが、関東の重賞戦線では圧倒的な存在感を放つ重馬場巧者の中距離馬でした。

そんな魅惑なアメリカンなボスに会いに行きました。

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おっ、そこにいるのは不運の外国産馬・アメリカンボスでは?

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どうもお初にお目にかかります、ボス様。

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ボス、わざわざご足労恐縮致します、それに挨拶までして頂きまして...。

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元気していましたか?それにしても御歳22歳!とは思えぬ若々しい姿ですね。

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えっ、何々?「もう、ボクの事なんて競馬ファンは忘れちゃったんでしょ?」だって!何馬鹿な事言ってんの!?重賞を4勝も勝っていて、有馬では度胆を抜かされた競馬ファンは君の事忘れる訳ないじゃん!

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それにね、苦楽を共にした江田騎手はまだ現役で頑張っているんだよ、だから君も種牡馬として、あと一踏ん張りしてね。


現役を引退後、種牡馬となり少数ながらも産駒を輩出しています。

現在まで中央では重賞馬は誕生させていないものの、地方では数頭の重賞馬を誕生させています。父は日本でもお馴染みの世界的名種牡馬・Kingmambo。母・Redeemerには近年ブルードメアサイアーとして再評価されている・Dixieland Bandと貴重な系統であるインテント系を継ぐIn Realityが流れる魅力な血統背景を持つ種牡馬です。父の血は主流となっているため種付けしづらい面もありますが、母系統の貴重な血を活かす事が出来ればまだまだ魅力な配合の可能性もあり、かつ母父となってからの可能性も考えられる種牡馬だと思います。それだけに、あと一踏ん張りして欲しいものです。

アメリカの地が産み出した米の血の継ぐ馬・アメリカンボス。現役時から強力なライバルの存在で中々機会に恵まれず大舞台で暴れる事が出来ず仕舞いだったね。悲しいかな種牡馬となった後もまるで現役時代を感じさせる役割の様に思えてしまう。しかし、君の成し遂げた功績、そして君に流れるアメリカ競馬史を感じさせる魅惑な血統は、いつかの日かこの地にて開花するだろう。その時の鞍上が相棒のエダテルだったらどんなにドラマティックだろうか。米仕込の壮大な夢の続きを心待ちにしているよ。

放牧地にてのんびり過ごすボスをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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# by HakodateMagosaku | 2017-01-19 18:00 | 馬名・ア~ | Comments(0)

第313回目は有馬記念連覇馬、「漆黒の帝王」"シンボリクリスエス"です。

通算成績15戦8勝、G1勝利は二年連続での天皇賞・秋有馬記念
日欧米のTOPジョッキーを背に走ったレース全て掲示板を外さなかった名馬でした。

クラシックのタイトルこそ逃したものの、三歳秋には天皇賞・秋そして有馬記念を制覇。良くも悪くもまさに名門・藤沢和雄厩舎らしいローテションで大仕事を成し遂げた名馬でした。古馬となってからは思う様なローテションを組めなかった中で二年連続の偉業を成し遂げ引退レースでは現役最強誇示する圧巻のレースを魅せ付けた名馬でした。JCこそ勝てませんでしたが、あの最後の有馬記念を観る限り正に帝王という異名が相応しい馬だと思います。

そんなシンボリ軍団の黒き帝王に会いに行きました。

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おっ、いつもはここで放牧されているのか...名オーナーの、近年の最高傑作馬だったなー。

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ハーイ、クリスエス、NICE TO MEET YOU!

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うわぁ、急にこんな処に...。初めまして、そしてありがとうね、クリスエス。

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嬉しいなー、君と間近にこうして向き合えるなんて。

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元気してたかい?今年で17歳かー、パパとしても、もうベテランだねー。

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帝王とか呼ばれていたからもっとクールな仔かなーと思っていたけど、中々チャーミングなところあるんだね。

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まだまだ、老け込む歳じゃないからね、まだまだ良い仔を沢山誕生させてね。


現役を引退後、種牡馬となり初年度から多い時には200頭越え、平均でも150頭以上の肌馬を集めて来ました。本年から繫養先が変わった事と自身の有望後継産駒がスタッドインした影響を受けた為か、今年の種付け数は60頭強となってしまいましたが、毎年の様に優良な産駒を送りだしてきた馬だけに今後もまだまだ期待したいものです。父は米の名種牡馬・Kris S.、母・Tee Kayは父系こそ米の名種牡馬の血が連なりますが、母系は決して主流とはいえない血筋だけに主流であるサンデー、ミスプロ、ノーザンダンサー系にも配合が出来るのも利点です。

晩秋の大舞台を愛した黒王・シンボリクリスエス。君は名オーナーが停滞していた空白の期間を埋め、そのオーナーと共に王者として再臨した名馬だった。勲章の数では、さきの帝王に及ばずとも成し遂げた功績は決して遜色はないと思っている。中々自身級の産駒に恵まれなかったけど、到頭とんでもない産駒を誕生させたね、私は本当に嬉しいよ。あれだけの名馬を誕生させたのだから、まだまだ息子たちに遠慮はいらない。もっと王者を誕生させておくれ。

名オーナー子息が送り出した米からの帝王・シンボリクリスエス。そんな海外競馬を先取っていた名オーナー一族から誕生した二頭の帝王馬がRoyal Chargerを血を継いでいるのは何か只なるぬ縁を感じてしまうね。そのシンボリの歴史に連なる血統を活かし、いつの日にか第三の帝王の誕生を夢みてるよ。

馬房から顔を覗かせるクリスエスをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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# by HakodateMagosaku | 2016-12-22 18:00 | 馬名・シ~ | Comments(0)

第312回目は第62回朝日杯FS勝ち馬、「マイル界の親分」"グランプリボス"です。

通算成績28戦6勝、重賞勝利はG1、2勝を5勝。

2歳8月デビューから6歳12月まで長きに渡り走り続け、引退年以外は毎年重賞を勝ち続けた短距離界のエース馬でした。現役最終年の年でさえG1二着、三着があるだけに常に能力は一線級のモノがあったと思います。2歳チャンピオンが3歳マイルチャンピオンとなり、負けはしたものの欧州の3歳マイル最強牡馬決定戦へ挑んだ姿勢にどれ程のファンが思いを馳せたでしょうか...少なからず私はその壮大な夢に魅せられた一人でした。

そんな王者でありながらも常に挑戦者だったボスに会いに行きました。

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オーイ、ボス会いに来たよ。初めまして...そっち側にいるのか...。

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お水を飲んでいるのか...今日は暑いからねー、タップリ飲むんだよ。それにしても、今日の天気ならこちら側に顔を出すことはないかなー。

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それなら裏側に回ってみるか...って、やっとお顔が観れたよ、改めましてこんにちはボス。元気していたかい?

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うーん、ここからでは遠いからボスの顔を上手に撮れないやー。でも顔をみせてくれてありがとうね。パパとして頑張るんだよ。


現役を引退後、種牡馬となり初年度、2年目で100頭以上の肌馬を集め、新種牡馬としては上々のスタートをきりました。母・ロージーミストはサンデー系牝馬ですが、母系には米の伝説馬・Secretariatの血が流れる魅力溢れる血統です。何といってもこの種馬の大きな武器は父である日本競馬界屈指のスプリンター・サクラバクシンオーの直系である事でしょう。父以上の距離適性を持つこの馬の産駒に今から期待してしまいます。

日本マイル界のドン・グランプリボス。君はその名に恥じる事なく幾多の大賞を掴み獲ってきた馬だった。それだけでなく父が成し遂げれなかったマイル王の称号まで獲得してくれてたね。偉大な父の産駒代表として、真の意味での父内国産馬の代表馬として牙城を守り続けた君に私は感謝しかないよ。これからは自身が成し遂げらなかった古馬マイル王の称号、そして志半ばだった海の向こうのG1制覇を成し遂げれる産駒の誕生を願っているよ。

純父内国産の最終砦・グランプリボス。父内国産という言葉が皆無となっている現代競馬界で君は異端な馬だった。その偉大な血の重責を背負い、祖父である・サクラユタカオーから繋がる壮大な浪漫を...そして偉大な内国産の血の系譜を後世まで繋いでおくれ。
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# by HakodateMagosaku | 2016-12-14 18:00 | 馬名・ク~ | Comments(0)

第311回目は第13回JCダート勝ち馬、「私達の馬」"ニホンピロアワーズ"です。

通算成績42戦13勝、重賞勝利数7勝。地方、中央問わず砂の中長距離戦線で活躍した馬でした。

数多くの重賞を勝利したアワーズの唯一のG1勝ちである第13回JCダートは、ダート界の偉大な先輩馬、そして後にダート界を牽引する後輩馬が揃ったレースでした。そんな猛者たちを相手にレコード勝ちで人馬共ににG1初勝利、そして名物オーナーに久しぶりのビッグタイトルを齎したレースでした。その後はG1勝利こそ無かったものの重賞戦線ではほぼ掲示板を外さない堅実馬ぶりでダート界を長きに渡り牽引した馬でした。

そんなダート界の功労馬・アワーズに会いに行きました。

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初めまして、アワーズ!もう、お顔を出してくれていたんだね。

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どうした?アワーズ、そんな元気のない顔して...ナニナニ?「種牡馬として実績を上げれるか、不安だよー」ってなーんだ、そんな事か君はまだ種馬としては新米だからね。

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そんなカワイイ顔しているんだから、悩んだりしないんだよ。これからも元気でね。


現役を引退後、本年から種牡馬となり、初年度である今年は20頭弱の肌馬を集めました。父は史上最高馬と称される名馬・ダンシングブレーヴの数少ない血を引く種牡馬・ホワイトマズル。母・ニホンピロルピナスは未勝利馬ながら、その母系に流れる貴重な血が魅力な血統を持つ種馬です。それだけにサンデーの血を持つ馬でありながらも、サンデー系牝馬に配合出来るのも魅力な種牡馬です。決して多い数とはいえませんが、父系に流れる偉大な血と母系に流れる良血を活かせば自信を凌ぐ産駒の誕生も夢ではありません。

砂の名優・アワーズ。少し引退する時期がズレてしまった感があるけど種牡馬入り出来たので安堵したよ。多くの重賞を勝利しながらも、常に挑戦者の様に直向きに力強く駆け抜けた君の走りはこれからも語り継がれるだろう。君の仔供たちにも君の不屈の精神が継がれれば必ず名馬が誕生するはずだからね。

小林オーナーの、酒井騎手の、そして私たちのニホンピロアワーズ。この先、君の馬生が実りある豊かな時間である事を祈っているよ。

馬房から顔を覗かせるアワーズをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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# by HakodateMagosaku | 2016-12-01 18:00 | 馬名・ニ~ | Comments(0)