第308回目は第20回エリザベス女王杯勝ち馬、「桜の女王」”サクラキャンドル”です。

通算成績18戦5勝、三歳戦(当時四歳)最後のエリザベスを制覇した馬であり、重賞勝利G1を含む3勝もした名牝です。

偉大な兄たち、ヤマトオーチトセオーの妹として鳴り物入りでデビュー戦を勝利しそのままクラシック戦線に参戦するもののと思いましたが、勝ち切る事が出来ず春のクラシックは不参加。その後、秋シーズンに条件戦を勝ち上がり、勢いそのままに重賞制覇そしてG1制覇まで成し遂げた馬でした。二つ上の半兄が天皇賞・秋を勝った翌々週に妹がG1勝ちを収めるという衝撃は今でも忘れる事が出来ません。私はこの時の記憶が強い為か未だにサクラの冠号の馬に一目を置いてしまいます。

そんなサクラ軍団の主戦騎手・小島太の最後のG1プレゼンターに会いに行きました。

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おっ、いきなりサクラの女王様のお出ましだ!

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初めまして、キャンドル会いたかったよ。ってもしかして...

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近くに来てくれてありがとうね、キャンドル。元気してたかい?

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まあ、歳は重ねたけど元気そうで何よりで安心したよ。

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それにしても、どうしたんだい?浮かない顔をして、何か悲しい事でもあったのかい?

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あー、そうか、素敵なお兄ちゃんだったもんね。それは私も悲しくて寂しいよ。でもね、天国のお兄ちゃんたちはキャンドルに悲しい顔をしてて欲しくないんじゃないかな、きっと。

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そうかなー?」ってきっとそうだよ。だからあまり悲しまないんだよ。桜の女王に涙は相応しくないからね。兎に角、ウーンと長生きするんだよ。


現在は繁殖を引退し仲間たちとのんびりと余生を過ごしています。

現役を引退後、母馬として10頭程の産駒を誕生させましたが残念ながら未だ自身を凌ぐ産駒には恵まれていません。父はサクラブランドの象徴である名種牡馬・サクラユタカオー。母・サクラクレアーは数々の名産駒を誕生させた名繁殖馬です。それだけにサクラ軍団の結晶とも云えるキャンドルの血から、いつの日か大物を誕生させて欲しいものです。

サクラ軍団の申し子・キャンドル。君はサクラ軍団の思い重責を担った素晴らしい名馬だった。引退後はその余りにも重い責務から解放された事により、暫し休憩をとっているのだろう。君は確かに立派な役目を果たしたのだから、これからは君の仔や孫仔に未来を託すとするよ。

比類なきサクラの女王・サクラキャンドル。その桜の灯火がまた輝きを放つまで、私はいつまでも、いつまでも待つことにしよう。

放牧地で涼むキャンドルをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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# by HakodateMagosaku | 2016-11-10 18:00 | 馬名・サ~ | Comments(0)

第307回目は第51回アルゼンチン共和国杯勝ち馬"アスカクリチャン"です。

通算成績46戦7勝、重賞は七夕賞、アルゼンチン共和国杯の二勝。

初勝利まで10戦以上を要し、その後も着実に堅実に条件戦を勝ち上がりOP入り。重賞の壁にぶつかりながらも掴み取った重賞勝利。勝利後もありとあらゆる場所、条件で走りながら善戦を繰り返し、再度掴み取った重賞のタイトル。その後勝利する事は出来ませんでしたが、重賞でやぶった馬たちが後にG1馬となった経緯を考慮すればこの馬も一時はG1級の力を兼ねていた気がします。

そんな頑張り屋のクリチャンに会いに行きました。

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おー、クリチャン。初めまして、元気だったかい?

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クリチャン、種牡馬になれてホント良かったねー。君みたいな頑張り屋さんが種馬になるとホント嬉しいよ。

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食欲もある様だし、新しいお仕事の準備に余念がないようだね。

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おー、近くに来てくれたんだね、ありがとう。君とこうして会えるとは思ってもいなかったよ。

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わっ、急にどうした?ピントずれちゃったよって、何?「ぶつぶつウルサイナー、食べる事に集中したいから、もういーい?

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アレ?行っちゃった...。ゴメンね、クリチャン怒らしちゃって...。

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じゃあね、クリチャン、とにかく元気でね。君の二世の誕生を心待ちにしているよ。


引退後、種牡馬入りし第二の馬生を迎えています。父は名種牡馬・アフリートと名牝・コマーズの血を引くダートスプリント界の名馬・スターリングローズ。母は早過ぎたダート王・ダイナレターの血を引く、ローレルワルツ。そして半弟には道営の皇帝・ウルトラカイザーがいる魅惑かつ魅惑の血統です。それだけに芝でもダートでも、短距離でも中距離でもこなすタフな産駒の誕生も夢ではありません。とにかく種付け数が伸びる事をただ祈りたいものです。

不屈の雑草魂で走り抜けた名脇役馬・アスカクリチャン。現代でセリ値210万円の馬が100倍の賞金を稼ぎ出すなんて信じ難い事だろう。そんな偉業を成し遂げた君はどんな尊敬出来る馬なんだろうか。本当に頑張ったね、あとは君の血と夢を繋ぐ産駒の誕生を待つばかりだ。いつの日か君の仔が君より一つ上の重賞を制覇する事を祈っているよ。

広大な放牧地でアブと格闘しながらも草を頬張るクリチャンをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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# by HakodateMagosaku | 2016-11-03 18:00 | 馬名・ア~ | Comments(0)

第306回目はクラシック二冠馬、「黄金の船」”ゴールドシップ”です。

通算成績28戦13勝、G1勝ち6回も収めた名馬です。

成績だけに注目すれば勝率五割弱、重賞11勝もした馬だけにどれ程の安定感を持つ名馬なのだろうか!と思ってしまいますが、この馬は違いました。四歳春までは掲示板を外す事なく安定して走っていたものの、秋にはすっかりサボり癖が付き凡走を繰り返してしまいます(まあ、それだけこの馬が賢いという事でしょうが...)。その後は騎手をとっかえひっかえしながら(私的には秋山かウッチーに乗り続けて欲しかったですが...)、機嫌が良い時のみ激走するクセ馬となってしまいました。しかし、そんな人間を嘲笑う破天荒ぶりな走りが現代のファンに好かれたのでしょう、兎に角この馬が走るレースは否が応でも注目が集まりました。かく言う私も久しく現れていなかった葦毛最強馬の誕生に一喜一憂して応援していました。

そんな現代競馬で稀にみるクセ馬・シップに会いに行きました。

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ここにあのヤンチャ坊主がいるのか...。

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おー、いたいた、食事中だったかい?それにしても一段と白さがましたねー。

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うん、うん、食欲があってよろしい!元気そうで良かった。

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それにしても凄い食欲だねー、まあそうだよね、今は食べる事が仕事だもんね。

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おっ、遂に顔をみせてくれるのかい?

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札幌記念以来だねシップ!...て、オイオイまた食べるのかーい(笑)?

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まあ、そんな一筋縄でいかないところが君らしくて素敵だよ。今は沢山食べてお仕事頑張るんだよ。


引退後は種牡馬となり、初年度種付け数は100頭越えを果たし種馬としてのキャリアを上々のスタートで始める事が出来ました。父は稀代のクセ馬・ステイゴールド。母・ポイントフラッグの父は葦毛の王者・メジロマックイーン、そこに名牝・月城の血が流れる魅力の血統です。
それだけに欲をいえばもう少し種付け数が伸びて欲しかったのですが、同配合の金色の最強馬・オルフェーヴルが種牡馬入りしている事や、スピード競馬に順応出来なかった印象があるのか集まり切れなかった感もあります。確かに快速馬とは呼べる馬ではないかも知れませんがその弱点を凌駕する爆発力が遺伝すれば必ずやライバル馬たちに負けない産駒が誕生するものだと思っています。

黄金の精神と魂を受け継いだ白き暴君・ゴールドシップ。現役時代はその強靭な走りや近代稀にみない奇行や逸走で多くのファンの注目を一身に集めていたね。私もそんな君の一挙手一投足に魅せられ続けた一人だったよ。でも、そんな君の天邪鬼ぶりに振り回された関係者さんたちは本当に生きた心地がしなった気がするよ。実のところ、そんな君は誰よりも賢く勇ましかったんだろう?だから休む事を覚えたりしていたんだよね。本当に良く頑張ったね、とにかく怪我なく無事に種牡馬入り出来て安心した。これからは早世してしまった偉大な父の後継馬として頑張っておくれ。

馬産地ヒダカが生んだ個性派の葦毛馬・ゴールドシップ。この先に訪れるだろう幾多の困難をその屈強な精神で乗り越え、ヒダカの血にまた大きな栄冠を齎してくれることだろう。そして何よりも、誰よりも愛された父以上に長生きしてくれる事を心から祈っているよ。

放牧地で草をムシャムシャと頬張るシップをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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# by HakodateMagosaku | 2016-10-20 18:00 | 馬名・コ~ | Comments(0)

第305回目は第39回京都大賞典勝ち馬、「淀巧者」"ナリタセンチュリー"です。

通算成績23戦8勝、重賞は京都記念を含む二勝。

G1勝ちこそないものの大賞典では後の秋古馬三冠馬・ゼンノロブロイに土をつけ、淀に舞台を変えた宝塚記念でも日本競馬界の結晶とも呼ばれる・ディープインパクトの二着となる程の実力馬でした。

何といってもこの馬を語る上で外せないのは4戦以外全て手綱をとった相棒・田島裕和元騎手とのコンビでしょう。片方はデビュー当初から期待をそれ程かけられていない馬。そしてもう一方は二桁勝利を達成出来るかどうかを彷徨う騎手。そんな日陰のコンビが一歩一歩着実に勝ち上がり重賞にて大物に一泡吹かせる、それも競馬というスポーツの一つの醍醐味だと思います。

そんなロマンを魅せてくれた伏兵馬・センチュリーに会いに行きました。

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偉大なる父トニービンの最晩期の重賞馬だったよなー。

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初めまして、センチュリーって、そうかお勤めして来たばかりなんだね。

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今日もお仕事ご苦労様でした。もう、新しい仕事にはなれたかい?

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ちょっと疲れているなー、そりゃそうだよね、終わったばかりだもんね。

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あっ、そうかお腹も減ったよね。ゴメンね、気が付かなくて...。

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食欲がある様で安心したわ、焦らないで一杯食べるんだよ。

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こっちの事なんか気にしないでいいからね、ゆっくり休んでね。


現役を引退後、数年間種牡馬となりましたが種付け数を集める事が出来ず早々と引退となり現在は乗馬馬となっています。残された産駒はまだ頑張っているので父の様に諦めず頑張って欲しいものです。とても温厚な馬だったので今の仕事も長きに渡り頑張ってくれる事でしょう。

淀中距離戦線の曲者・ナリタセンチュリー。もしあの宝塚を勝っていたら、世紀の番狂わせ人馬として後世まで語り継がれていただろう。それでも、秋古馬戦線最強となるあの英雄に競り勝ったのだから、実力はファンも良く分かっているハズだよ。淀の中距離牡馬G1があったら今頃君はG1ホースだったかも知れない。これからは新たな馬生を穏やかに過ごせることを祈っているよ。
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# by HakodateMagosaku | 2016-10-05 18:00 | 馬名・ナ~ | Comments(0)

第304回目は第32回スプリンターズS勝ち馬"マイネルラヴ"です。

通算成績23戦5勝、重賞3勝。

勝利数と重賞勝利数だけをみれば、突出した名馬だと思うファンは多くないと思います。しかし、勝ち星を多く上げれなかったのは強力なライバルの存在があったためです。特に同世代には超強力なメンバーが揃い過ぎました。G1勝ちは一勝のみですが、歴代屈指短距離王、女王、相手に掴み取った称号は何勝以上の価値があると思います。

そんなマイネル軍団の短距離王・ラヴのお墓参りに行きました。

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初めまして、ラヴ。陽当たりの良いところに眠っているんだね。それにしても、初対面がこんな形だと寂しいね。まだまだ長生き出来たハズだろう...(泣)。


引退後、種牡馬となり三桁以上の種付け数を数年集め、人気種牡馬としての地位を築きました。父は大種牡馬・Seeking the Gold、母・Heart of Joy。母父は日本でもお馴染みの種牡馬・リィフォー。サンデー系の肌馬にも配合出来る事も人気の理由だったのでしょう。初年度産駒から重賞勝利馬を誕生させたことで、さらに需要が増え一時は200頭近くの種付け数を誇りました。しかしながら、いまだ自身級の産駒が誕生していません。何とか残された産駒の中からラヴの血を繋ぐ馬が誕生して欲しいものです。

総帥の想いと期待を一身に背負った快速馬・マイネルラヴ。現役時は人気実力を兼ねた強力なライバルたちいた事により、人気実力が認められず歯痒い思いをしたことだろう。その事が募って機嫌を損ねてしまっていったのかな?でも、どうだろう、種牡馬となってからはライバル以上の産駒を誕生させ生産界での人気はTOPクラスになったので少しは胸のつっかえはとれただろう。後は後継馬だけだったのに、何故急いで逝ってしまったんだい?

「僕の愛」という名を与えられた名馬・ラヴ。君の走りに魅せらた物はその走りをいつまでも、いつまでも愛するだろう。天国では偉大な父と仲良く暮らしておくれ。
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# by HakodateMagosaku | 2016-09-29 18:00 | 馬名・マ~ | Comments(0)