第311回目は第13回JCダート勝ち馬、「私達の馬」"ニホンピロアワーズ"です。

通算成績42戦13勝、重賞勝利数7勝。地方、中央問わず砂の中長距離戦線で活躍した馬でした。

数多くの重賞を勝利したアワーズの唯一のG1勝ちである第13回JCダートは、ダート界の偉大な先輩馬、そして後にダート界を牽引する後輩馬が揃ったレースでした。そんな猛者たちを相手にレコード勝ちで人馬共ににG1初勝利、そして名物オーナーに久しぶりのビッグタイトルを齎したレースでした。その後はG1勝利こそ無かったものの重賞戦線ではほぼ掲示板を外さない堅実馬ぶりでダート界を長きに渡り牽引した馬でした。

そんなダート界の功労馬・アワーズに会いに行きました。

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初めまして、アワーズ!もう、お顔を出してくれていたんだね。

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どうした?アワーズ、そんな元気のない顔して...ナニナニ?「種牡馬として実績を上げれるか、不安だよー」ってなーんだ、そんな事か君はまだ種馬としては新米だからね。

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そんなカワイイ顔しているんだから、悩んだりしないんだよ。これからも元気でね。


現役を引退後、本年から種牡馬となり、初年度である今年は20頭弱の肌馬を集めました。父は史上最高馬と称される名馬・ダンシングブレーヴの数少ない血を引く種牡馬・ホワイトマズル。母・ニホンピロルピナスは未勝利馬ながら、その母系に流れる貴重な血が魅力な血統を持つ種馬です。それだけにサンデーの血を持つ馬でありながらも、サンデー系牝馬に配合出来るのも魅力な種牡馬です。決して多い数とはいえませんが、父系に流れる偉大な血と母系に流れる良血を活かせば自信を凌ぐ産駒の誕生も夢ではありません。

砂の名優・アワーズ。少し引退する時期がズレてしまった感があるけど種牡馬入り出来たので安堵したよ。多くの重賞を勝利しながらも、常に挑戦者の様に直向きに力強く駆け抜けた君の走りはこれからも語り継がれるだろう。君の仔供たちにも君の不屈の精神が継がれれば必ず名馬が誕生するはずだからね。

小林オーナーの、酒井騎手の、そして私たちのニホンピロアワーズ。この先、君の馬生が実りある豊かな時間である事を祈っているよ。

馬房から顔を覗かせるアワーズをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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# by HakodateMagosaku | 2016-12-01 18:00 | 馬名・ニ~ | Comments(0)

第310回目は秋古馬三冠馬、「善の英雄」"ゼンノロブロイ"です。

通算成績20戦7勝、JRA史上二頭しかいない秋古馬三冠馬の一頭です。

期待されながらもクシック戦線、4歳春戦線では結果を出せずG2勝ち止まりで終わっていた馬が、秋を迎えこれまでの鬱憤を晴らすが如く3連勝で古馬のチャンピオン馬へ。その後は海外G1を含むレースに挑んだものの勝ち星に恵まれず引退。それでも未だに4歳秋の3戦のインパクトは未だに忘れる事が出来ません。

初めてのG1勝利である天皇賞・秋、バルク以下を置き去りにしたJC、そしてレコードを叩き出した有馬記念等、どのレースも印象深いレースですが、私的には早世してしまった電気死刑執行人にあと一歩で敗れたインターナショナルSのレースが思い起こさせます。

そんな秋競馬の英雄・ロブロイに会いに行きました。

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おっ、そこにいるのはあのロブロイでは...。

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初めまして、ロブロイ。おっと、失礼、お食事中でしたか...。

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って、急にきた!ありがとうね、何も気を使わなくていいのにー...。

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ロブロイ、調子はどうだい?って...何か機嫌良さそうだねー、それは良かった。

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今度はお外ですか?それにしても君に会う前はもっとクールな仔なのかなーと思っていたんだけど、茶目っ気がある仔だったんだねー。

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エっ、何か言った?」。いや、何でもないよ、ただね君はもっとカッコ、キメキメな仔なのかなーと思ってたって事。

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うんうん、そんな感じ。やっぱり君はカッコイイねー、これからも長生きして頑張るんだよ。


見学中、神経質な面をみせながらも愛想を振り撒いてくれたON・OFFが出来る賢い馬でした。

現役を引退後、種牡馬となり10年連続して三桁の種付け数(時には200頭以上)を集めてきましたが、牝馬に活躍馬が多い事や牡馬の大物馬が誕生していない為か今年は残念ながら50頭を切ってしまいました。それでもクラシック戦線、中距離戦線の活躍馬を初年度からコンスタントに輩出し続けている種牡馬ですのでまだまだ楽しみな種馬だと思います。父・サンデーサイレンスは主流血統ですが、母・ローミンレイチェルに流れる母系の血は日本ではかなり異端な系統なのでその特性を活かした産駒が誕生すれば大物の誕生も夢ではないと思います。

晩秋の競馬界に彩りを添えた王道古馬・ロブロイ。今年も君が輝きを放ったシーズンが始まっている。君の偉大なる秋の蹄跡のあとを辿る王道馬は暫く現れていない、だからこそ君の成し遂げた功績は未だ色褪せてはいない。多くの産駒や活躍馬を出し、少ないながら後継馬も誕生させた君だけど、欲をいえば君の能力を完全に受け継ぐ牡馬の誕生をみてみたい。大器晩成の君の事だからそろそろなんだろう?だってヒーロー(英雄)はいつだって少し遅れて登場するものだからね。

日本競馬界に現れた義賊馬・ゼンノロブロイ。君の走りは正に英雄そのものだった。その走りを受け継ぐ仔で英国に忘れた勲章を取り戻しに行こう、いつの日か。私はその日を今か今かと待っているよ。

放牧地で草を頬張るロブロイをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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# by HakodateMagosaku | 2016-11-23 18:00 | 馬名・セ~ | Comments(0)

第309回目は第30回マイルCS勝ち馬、「太陽神」"トーセンラー"です。

生涯成績25戦4勝、重賞勝ちはG1、G2、G3と3勝。勝ち星全てが京都コースという淀巧者でした。

デビューは2歳11月、鞍上に後の才女の相棒・武豊を乗せ勝利。4戦目にして重賞勝利を果たしたもののクラシック戦線では秋まで活躍出来ず、古馬となった4歳も未勝利で終えます。この馬の真価は5歳になり鞍上を武豊に戻した時から始まります。京都記念にて2年ぶりの勝利。それ以降、距離を問わず特化して京都コースを使われれ好走を繰り返し、迎えたマイルCSに勝利し悲願のG1馬入り。怪我により低迷していた鞍上にG1、100勝目のタイトルを齎しました。京都なら俺に任しておけ!と言い放った様な会心の勝利が今でも記憶に新しい馬です。

そんな淀の愛好家・ラーに会いに行きました。

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おー、そこにいるのはトーセンの王子様ラーではないですか?

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初めまして、ラー。元気してたかい?

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ねぇ、聞いてる?ラーって...もしかしてその構えは...

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やっぱりねー、グイッポだ!そんなに好きなのかい?

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まあね」って...好きなのは分かるけど、あんまりやり過ぎないんだよ。

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最後に顔を出してお見送りしてくれてありがとうね。元気で頑張るんだよ。


これらの写真は以前いた種牡馬場で撮影されたものです。


見学中終始、グイッポを嗜んでいたラーでした。とても愛嬌があるカワイイ仔でした。

現役を引退後、種牡馬となり本年で種馬2年目を迎えました。初年度の種付け数は64頭、今年は数を減らしましたがまずまずのスタートを果たした思います。

父は今や種牡馬としても不動の地位を確立したディープインパクト。母・プリンセスオリビアの産駒にはトラヴァーズSの勝ち馬であり米二冠馬を産み出したFlower Alleyや天皇賞・秋勝ちのスピルバーグがいる良質の血統です。ディープ産駒種牡馬が飽和状態になりかけ初めている中でもこの血統背景を活かし確実に良い産駒を誕生させてくれると思います。

距離不問の淀巧者・ラー。京都にもっとG1があれば君にどれ程タイトルが増えていただろうか。淀だったらどの条件でも本当に良く走ったね。それだけに君の産駒からはどんな適正を備えた仔が誕生するのか今から興味深いよ。ただ、その産駒はもう少し雨に強くて、他のコースもこなしてくれるこだった良いよね。

淀を愛し、雨を嫌った太陽神・トーセンラー。この先、君の流れる偉大な母の血を広め、君が得られなかったタイトルを獲得する産駒の誕生を願っているよ。その時はまた武ちゃんが乗ってくれるといいね。

馬房にてグイッポを嗜むラーをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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# by HakodateMagosaku | 2016-11-16 18:00 | 馬名・ト~ | Comments(0)

第308回目は第20回エリザベス女王杯勝ち馬、「桜の女王」”サクラキャンドル”です。

通算成績18戦5勝、三歳戦(当時四歳)最後のエリザベスを制覇した馬であり、重賞勝利G1を含む3勝もした名牝です。

偉大な兄たち、ヤマトオーチトセオーの妹として鳴り物入りでデビュー戦を勝利しそのままクラシック戦線に参戦するもののと思いましたが、勝ち切る事が出来ず春のクラシックは不参加。その後、秋シーズンに条件戦を勝ち上がり、勢いそのままに重賞制覇そしてG1制覇まで成し遂げた馬でした。二つ上の半兄が天皇賞・秋を勝った翌々週に妹がG1勝ちを収めるという衝撃は今でも忘れる事が出来ません。私はこの時の記憶が強い為か未だにサクラの冠号の馬に一目を置いてしまいます。

そんなサクラ軍団の主戦騎手・小島太の最後のG1プレゼンターに会いに行きました。

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おっ、いきなりサクラの女王様のお出ましだ!

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初めまして、キャンドル会いたかったよ。ってもしかして...

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近くに来てくれてありがとうね、キャンドル。元気してたかい?

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まあ、歳は重ねたけど元気そうで何よりで安心したよ。

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それにしても、どうしたんだい?浮かない顔をして、何か悲しい事でもあったのかい?

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あー、そうか、素敵なお兄ちゃんだったもんね。それは私も悲しくて寂しいよ。でもね、天国のお兄ちゃんたちはキャンドルに悲しい顔をしてて欲しくないんじゃないかな、きっと。

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そうかなー?」ってきっとそうだよ。だからあまり悲しまないんだよ。桜の女王に涙は相応しくないからね。兎に角、ウーンと長生きするんだよ。


現在は繁殖を引退し仲間たちとのんびりと余生を過ごしています。

現役を引退後、母馬として10頭程の産駒を誕生させましたが残念ながら未だ自身を凌ぐ産駒には恵まれていません。父はサクラブランドの象徴である名種牡馬・サクラユタカオー。母・サクラクレアーは数々の名産駒を誕生させた名繁殖馬です。それだけにサクラ軍団の結晶とも云えるキャンドルの血から、いつの日か大物を誕生させて欲しいものです。

サクラ軍団の申し子・キャンドル。君はサクラ軍団の思い重責を担った素晴らしい名馬だった。引退後はその余りにも重い責務から解放された事により、暫し休憩をとっているのだろう。君は確かに立派な役目を果たしたのだから、これからは君の仔や孫仔に未来を託すとするよ。

比類なきサクラの女王・サクラキャンドル。その桜の灯火がまた輝きを放つまで、私はいつまでも、いつまでも待つことにしよう。

放牧地で涼むキャンドルをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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# by HakodateMagosaku | 2016-11-10 18:00 | 馬名・サ~ | Comments(0)

第307回目は第51回アルゼンチン共和国杯勝ち馬"アスカクリチャン"です。

通算成績46戦7勝、重賞は七夕賞、アルゼンチン共和国杯の二勝。

初勝利まで10戦以上を要し、その後も着実に堅実に条件戦を勝ち上がりOP入り。重賞の壁にぶつかりながらも掴み取った重賞勝利。勝利後もありとあらゆる場所、条件で走りながら善戦を繰り返し、再度掴み取った重賞のタイトル。その後勝利する事は出来ませんでしたが、重賞でやぶった馬たちが後にG1馬となった経緯を考慮すればこの馬も一時はG1級の力を兼ねていた気がします。

そんな頑張り屋のクリチャンに会いに行きました。

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おー、クリチャン。初めまして、元気だったかい?

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クリチャン、種牡馬になれてホント良かったねー。君みたいな頑張り屋さんが種馬になるとホント嬉しいよ。

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食欲もある様だし、新しいお仕事の準備に余念がないようだね。

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おー、近くに来てくれたんだね、ありがとう。君とこうして会えるとは思ってもいなかったよ。

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わっ、急にどうした?ピントずれちゃったよって、何?「ぶつぶつウルサイナー、食べる事に集中したいから、もういーい?

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アレ?行っちゃった...。ゴメンね、クリチャン怒らしちゃって...。

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じゃあね、クリチャン、とにかく元気でね。君の二世の誕生を心待ちにしているよ。


引退後、種牡馬入りし第二の馬生を迎えています。父は名種牡馬・アフリートと名牝・コマーズの血を引くダートスプリント界の名馬・スターリングローズ。母は早過ぎたダート王・ダイナレターの血を引く、ローレルワルツ。そして半弟には道営の皇帝・ウルトラカイザーがいる魅惑かつ魅惑の血統です。それだけに芝でもダートでも、短距離でも中距離でもこなすタフな産駒の誕生も夢ではありません。とにかく種付け数が伸びる事をただ祈りたいものです。

不屈の雑草魂で走り抜けた名脇役馬・アスカクリチャン。現代でセリ値210万円の馬が100倍の賞金を稼ぎ出すなんて信じ難い事だろう。そんな偉業を成し遂げた君はどんな尊敬出来る馬なんだろうか。本当に頑張ったね、あとは君の血と夢を繋ぐ産駒の誕生を待つばかりだ。いつの日か君の仔が君より一つ上の重賞を制覇する事を祈っているよ。

広大な放牧地でアブと格闘しながらも草を頬張るクリチャンをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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# by HakodateMagosaku | 2016-11-03 18:00 | 馬名・ア~ | Comments(0)