第331回目は第15回エプソムC勝ち馬、"ツクバシンフォニー"です。

通算成績26戦4勝。
重賞勝利は1勝のみですが、クラシックの登龍門であるセントポーリア賞も勝った馬です。

勝ち星4勝の内、3勝が府中の1800mという特異気質の馬だっただけにその手の重賞レースが多ければもう少し勝利が多かったかもしれません。現役時は重賞戦線では善戦はするものの、2,3着が続いた馬だけに主戦であった若き時代の横山典弘騎手のイメージと重なるものがありました。そんな善戦マンだったシンフォニーも旧・四歳戦までの走りはG1級のモノがあったと思います。

愛すべきマル外の良血馬・シンフォニーに会いに行きました。

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おーい、シンフォニー会いに来たよ。

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ゴメン、ゴメン、休憩中だったのね。今日は暑いからねー、タップリ飲むんだよ。

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エッ、いつの間にいたの...?」って少し前にね...(笑)。初めまして、元気してたかい?

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ウン、この通り元気だよ。」、それは良かった安心したよ。

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何より牧場さんの方に大事にしてもらっているしね、ナデナデしてもらって嬉しいかい?

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今が穏やかな日々を送れている様で何よりです。

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君の余生がこのまま、健やかで優しい日々になる事を祈っているよ、バイバイ。


現役を引退後、種牡馬となり数年間種馬生活を送った後、現在は功労馬として穏やかな日々を送っています。

父は世界的大種牡馬・Danehill。母・Lyndonvilleは今では希薄となってしまったDante系の血を継ぐHigh Topの血が流れる血統。シンフォニーの半弟にはアスコットゴールドCを四連覇した世界随一のヘビーステイヤー・Yeatsがいる世界クラスの良血馬です。それだけに種付け数を伸ばす事が出来ていたら...欧州で走り、種牡馬入りしていたら血統表に多くの名を残せていたかも知れません。それだけに惜しい種牡馬でした。

時代に翻弄されたマル外馬・シンフォニー。現役時はどんなレースでも一生懸命走り続けていたね。君の様な良血馬が腐らず直向きにゴールを目指す姿に魅せられ応援し続けたファンは数多かっただろう。君程の良血馬は生を受けた時から期待をかけられ続けさぞかし大変だっただろう。君が異国の地で走り始めた頃は丁度、日本競馬も血の変換期が始まりスピードがより一層求められる時代になってしまっていた。それだけに欧州血統の君には中々分が悪いモノがあったね。それだけに実力を発揮出来なかったのは悔しかっただろう。血統表に名を深く刻む事は出来なかったけど、でも、今こうして穏やかな日々を送れているのだから日本の地に来た事も悪くはなかったよね。

マル外時代の良血馬・ツクバシンフォニー。これからは異国の地で幸せの交響曲を奏でておくれ。

放牧地で寛ぐシンフォニーをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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# by HakodateMagosaku | 2017-06-08 18:00 | 馬名・ツ~ | Comments(0)

第330回目は第69回東京優駿勝ち馬、「カントリー牧場の結晶馬」"タニノギムレット"です。

通算成績8戦5勝。
重賞勝利はダービーの他に、シンザン記念アーリントンCスプリングSを含む4勝。

デビュー戦こそ不向きな条件で2着と敗れたものの、二戦目以降は重賞勝利を含む4連勝で一躍クラシック戦線の主役となりました。迎えたクラシック初戦・皐月賞にて一番人気で出走し豪脚をみせつけたものの届かず3着と敗れ一冠目を逃してしまいます。今思えばこの頃からギムの歯車が少しずつ狂い始めた気がします。

その後、陣営は何とNHKマイルCへ向かいます。レースはいつもながらの豪脚をみせたものの大きな不利もあり結果は3着...よもやの敗戦が続きました。確かに1600mでの実績がある馬、ましてこれ程の馬だけに無冠で終わらせたくない気持ちは分かりますが、私的にはこのローテは如何なものだと感じてしまいます。

もう後がない無冠の王者・ギムレットは心身共に傷心したまま大目標である日本ダービーに一番人気として出走します。異例のローテ、距離適性等の不安説が囁かれながらも、直線では一頭別次元の末脚でその非凡な能力を競馬ファンに知らしめました。

しかし、その大きな一勝と引き換えにギムレットは最大の代償を払う事となります。半年間で7戦という無理使いが祟ってか...屈腱炎を起こし僅か8戦、一年も満たない競走生活で引退となってしまいました。ダービーでの走りがギム本来の走りだとしたら、秋戦線、古馬となってからの走りがみたかたったものです。

そんな悲運のダービー馬・タニノギムレットに会いに行きました。

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おーい、ギム会いに来たよ。元気していたかい?

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どうも、どうも、初めましてギム。凄く会いたかったよ。

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どうだい身体の調子は?もうギムもベテラン・パパさんになって来たからねー。

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おっ、顔をみせてくれるんだね、ありがとう優しいねーギムは...。

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噂には聞いていたけど、やっぱりアナタは豪快で奔放な方なのねー(笑)。

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じゃあギム、もう帰るねって...アっアナタ、なっ、何たるお顔を最後に覗かせるんだよー、そんなカワイイ顔されたら帰れなくなってしまうよ...(泣)。でも今日は意外な一面嬉しかったよ。


現役を引退後、直ぐに種牡馬入りし現在も種馬として繫養されています。

父は数々のクラシック馬、G1馬を輩出した日本競馬界のお助け種牡馬・ブライアンズタイム。母・タニノクリスタルはアネモネS勝ち馬。母母であるタニノシーバードの産駒には重賞馬のタニノスイセイがいる血を持つ馬です。

種馬としては初年度からダービーを父娘制覇!とその偉業を歴史に刻む産駒が誕生し順調過ぎるスタートを切りました。種付け数は初年度から100頭を優に超え、時には200頭超えも果たしました。しかし、現在のところ初年度の勢いを取り戻す事が出来ず昨年は50頭以下となってしまいました。しかし、重賞勝ち馬は毎年の様に輩出していますので、まだまだ大物の誕生も期待出来る様に思えます。

谷水ブランドの執念馬・タニノギムレット。競走生活は決して長いモノではなかったけど君のその豪快かつ強烈な走りは今でも脳裏に焼き付いているよ。ギム、アナタの強靭さと精神はSea-BirdCaroSicambre等の伝説馬の血と谷水ブランドの育んだ熱意によって産み出されたものだね。そしてその血がトウショウ・ブランドの結晶と結合された時に誕生したのがあの愛娘だったんだね。君ら父娘の浪漫を目の当たりにした時は本当に競馬の、そして血の奥深しさを痛感したものだよ。これからも第二、第三の浪漫をみせて欲しいものだ。

刺激に満ちた走りを魅せたダービー馬・タニノギムレット。君の様な爽快で鋭利な極上の走りなら、何度でも味わえたいものだ。ギムレットよりもウォッカよりも強烈なスピリッツを醸し出す産駒の誕生を夢みるよ。

馬房から顔を覗かせるギムと馬房で微睡むギムをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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# by HakodateMagosaku | 2017-05-24 18:19 | 馬名・タ~ | Comments(0)

第329回目は第14回平安S勝ち馬"メイショウトウコン"です。

通算成績46戦9勝、重賞勝利は地方交流戦を含めた5勝。

2歳から7歳まで長きに渡り、砂の中長距離戦で活躍し続けた名馬でした。デビューから初勝利まで10戦以上を要し、その後も数戦、芝レースを中心に使われていましたが、中々結果が出せずダート路線へ転身。転身後は抜群の成績を残し一気にOP入り、勢いそのままに重賞馬となり、その後はダート重賞戦線には欠かす事が出来ない優力馬となり活躍しました。

メイショウさん縁の様々な騎手で重賞を勝利した孝行馬でありました。

そんな砂の雄・トウコンに会いに行きました。

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トウコン、アナタは本当に場所問わず、多くの場所で活躍したよね。

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おーい、トウコン会いに来たよ。お仕事ご苦労様でした。

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今日もお仕事大変だってね、沢山食べて英気を養うんだよ。

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お食事中だから返事は良いからね、折角会えたからちょっとお話するね。

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それにしても久しぶりだね、元気だったかい?あのブリーダーズ以来だから結構たったね。

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久しぶりに会えたから間近で会いたかったけど仕方ないね...ってもしや...。

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最後にお顔を出してくれたんだね、ありがとう。元気そうで何より、安心したよ。


現役を引退後、一時は種牡馬入りとなったものの直ぐに乗馬馬と転身しました。

父は変幻自在の王道馬・マヤノトップガン。母・ルナースフィアの母系にはシャダイ一族の血脈が脈々と流れる血統です。芝・砂共に現代競馬に稀少となってきた長距離重賞が充実していればこの馬の血も需要があった様に思われます。何よりも父・トップガンが種牡馬を引退した事により貴重となった後継馬としての期待もあったのですが、それだけに残念です。

メイショウ軍団の燃える闘魂・メイショウトウコン。君は砂の1800m以上なら本当に安定した成績を残したね。でも本当は砂のもっと長い距離が走りたかっただろう。東京大賞典が3000mの時代に戻ってくれていたらビッグタイトルの獲得も夢ではなかったかも知れない。それでも多くの重賞で駆け抜けた君の勇姿は色褪せるモノではない。これからは乗馬馬として、その不屈な精神力で頑張っておくれ。
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# by HakodateMagosaku | 2017-05-18 18:00 | 馬名・メ~ | Comments(0)

第328回目は第59回京王杯SC勝ち馬、「赤き剣」"レッドスパーダ"です。

通算成績27戦7勝、重賞勝利は東京新聞杯関屋記念を含む3勝。

2歳から8歳まで長きに渡り短距離戦線の名脇役馬として活躍した馬でした。500キロを優に超える雄大な馬体とチャームポイントの流星に魅せられ応援し続けたファンも多かった様に思えます。

そんな愛らしき大型馬・スパーダに会いに行きました。

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おーい、スパーダ会いに来たよ...て、オヤスミ中でしたか。

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どうも、どうも初めまして、お顔を出して挨拶してくれたんだね、ありがとう。

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えっ、どうした?ソワソワして、「顔みせたから、もう戻っていい?」って。

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ゴメン、ゴメン。まだ休みたかったんだね、今日は会えて嬉しかったよ。


現役を引退後、一昨年から種牡馬となりました。

父は日本競馬界が誇る世界の短距離馬・タイキシャトル。母・バービキャット
の父は米競馬界の最高峰種牡馬・Storm Cat。そして母系の近親馬には米の名馬・Curlinがいる世界的にも素晴らしい血統背景を持つ種馬です。初年度は30頭前後、昨年度は20頭前後と中々数を伸ばせていませんがこれ程の血を持つ馬だけに数少ない産駒から大物が誕生しても可笑しくありません。

シャトルの血を繋ぐ馬・レッドスパーダ。現役時は父譲りの雄大な馬体を活かし長きに渡り短距離戦線を駆け抜けたね。あと一歩のところでビッグタイトルは得る事が出来なかったけど、その夢の続きは君の産駒に託す事にしよう。その内に秘めた能力と愛らしさが十二分に遺伝された産駒の誕生を期待しているよ。
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# by HakodateMagosaku | 2017-05-10 18:00 | 馬名・レ~ | Comments(0)

第327回目は第58回京都新聞杯勝ち馬、"ゲシュタルト"です。

通算成績(中央、地方含め)46戦3勝。

重賞勝利はG2を1勝のみですが、長きに渡りOPクラスのレースに走り善戦し続けた馬でした。三歳戦~五歳戦までは安定した成績を維持していたものの、その後は二桁着順を繰り返す事が多くなり中央競馬から名古屋競馬移籍。移籍初戦レースを快勝し第二の競走馬生活を始めたものの僅か二戦で引退となってしまいました。派手さはないものの堅実に直向きに走り続けるこの馬に魅せられ応援していたファンは多かった様に思われます。

そんな中距離戦線の名バイプレイヤー・ゲシュタルトに会いに行きました。

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勝利数は多くないけれど、重賞2、3着は多かったよね。

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ゲシュ、会いに来たよ。今日もお勤めご苦労様でした。

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今日も大変だったろう?一杯食べるんだよってこっちに気付いてないか...。

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なになに?「聞こえているよ!」って。ゴメン、ゴメン、お食事中に邪魔したね。

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今の内に君のカワイイお顔を!って、あー、ブレちゃった...。

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まあ、その顔が観られたからいいや。今日はありがとうね、ゆっくり休むんだよ。


現在は乗馬馬として第三の馬生を送っています。

父は名馬・マンハッタンカフェ、母・エンドレスウェルズの母系には世界の大種牡馬・Sadler's Wellsと名牝・クリスザレディーの血が流れる血統です。種牡馬となっていればマンハッタンの血が貴重となった現代に面白い配合が出来る馬だった様に思えます。

知覚現象を齎す馬・ゲシュタルト。君の直向きな走りは競馬ファンの知覚に影響を与えただけでなく心にも印象を残した。幾度もライバルたちの後塵を排しながらも食らい付き走り続けたその姿に多くのファンが感銘を受けただろう。君のその強靭な精神は何処からくるのだろうか?並の馬なら一度でも精神的、体力的に限界を感じた瞬間から崩壊してしまうだろう。そう考えると君は本当に凄い馬だね。血を残す事は出来ずとも、君のその健気で生真面目な性格は新しい馬生に向いている事だろう。
君の新しき馬生の形態が良きものである事を祈っているよ。

一仕事終えてから、馬房にてカイバを頬張るゲシュタルトをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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# by HakodateMagosaku | 2017-05-03 18:00 | 馬名・ケ~ | Comments(0)