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第306回目はクラシック二冠馬、「黄金の船」”ゴールドシップ”です。

通算成績28戦13勝、G1勝ち6回も収めた名馬です。

成績だけに注目すれば勝率五割弱、重賞11勝もした馬だけにどれ程の安定感を持つ名馬なのだろうか!と思ってしまいますが、この馬は違いました。四歳春までは掲示板を外す事なく安定して走っていたものの、秋にはすっかりサボり癖が付き凡走を繰り返してしまいます(まあ、それだけこの馬が賢いという事でしょうが...)。その後は騎手をとっかえひっかえしながら(私的には秋山かウッチーに乗り続けて欲しかったですが...)、機嫌が良い時のみ激走するクセ馬となってしまいました。しかし、そんな人間を嘲笑う破天荒ぶりな走りが現代のファンに好かれたのでしょう、兎に角この馬が走るレースは否が応でも注目が集まりました。かく言う私も久しく現れていなかった葦毛最強馬の誕生に一喜一憂して応援していました。

そんな現代競馬で稀にみるクセ馬・シップに会いに行きました。

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ここにあのヤンチャ坊主がいるのか...。

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おー、いたいた、食事中だったかい?それにしても一段と白さがましたねー。

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うん、うん、食欲があってよろしい!元気そうで良かった。

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それにしても凄い食欲だねー、まあそうだよね、今は食べる事が仕事だもんね。

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おっ、遂に顔をみせてくれるのかい?

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札幌記念以来だねシップ!...て、オイオイまた食べるのかーい(笑)?

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まあ、そんな一筋縄でいかないところが君らしくて素敵だよ。今は沢山食べてお仕事頑張るんだよ。


引退後は種牡馬となり、初年度種付け数は100頭越えを果たし種馬としてのキャリアを上々のスタートで始める事が出来ました。父は稀代のクセ馬・ステイゴールド。母・ポイントフラッグの父は葦毛の王者・メジロマックイーン、そこに名牝・月城の血が流れる魅力の血統です。
それだけに欲をいえばもう少し種付け数が伸びて欲しかったのですが、同配合の金色の最強馬・オルフェーヴルが種牡馬入りしている事や、スピード競馬に順応出来なかった印象があるのか集まり切れなかった感もあります。確かに快速馬とは呼べる馬ではないかも知れませんがその弱点を凌駕する爆発力が遺伝すれば必ずやライバル馬たちに負けない産駒が誕生するものだと思っています。

黄金の精神と魂を受け継いだ白き暴君・ゴールドシップ。現役時代はその強靭な走りや近代稀にみない奇行や逸走で多くのファンの注目を一身に集めていたね。私もそんな君の一挙手一投足に魅せられ続けた一人だったよ。でも、そんな君の天邪鬼ぶりに振り回された関係者さんたちは本当に生きた心地がしなった気がするよ。実のところ、そんな君は誰よりも賢く勇ましかったんだろう?だから休む事を覚えたりしていたんだよね。本当に良く頑張ったね、とにかく怪我なく無事に種牡馬入り出来て安心した。これからは早世してしまった偉大な父の後継馬として頑張っておくれ。

馬産地ヒダカが生んだ個性派の葦毛馬・ゴールドシップ。この先に訪れるだろう幾多の困難をその屈強な精神で乗り越え、ヒダカの血にまた大きな栄冠を齎してくれることだろう。そして何よりも、誰よりも愛された父以上に長生きしてくれる事を心から祈っているよ。

放牧地で草をムシャムシャと頬張るシップをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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by HakodateMagosaku | 2016-10-20 18:00 | 馬名・コ~ | Comments(0)

第305回目は第39回京都大賞典勝ち馬、「淀巧者」"ナリタセンチュリー"です。

通算成績23戦8勝、重賞は京都記念を含む二勝。

G1勝ちこそないものの大賞典では後の秋古馬三冠馬・ゼンノロブロイに土をつけ、淀に舞台を変えた宝塚記念でも日本競馬界の結晶とも呼ばれる・ディープインパクトの二着となる程の実力馬でした。

何といってもこの馬を語る上で外せないのは4戦以外全て手綱をとった相棒・田島裕和元騎手とのコンビでしょう。片方はデビュー当初から期待をそれ程かけられていない馬。そしてもう一方は二桁勝利を達成出来るかどうかを彷徨う騎手。そんな日陰のコンビが一歩一歩着実に勝ち上がり重賞にて大物に一泡吹かせる、それも競馬というスポーツの一つの醍醐味だと思います。

そんなロマンを魅せてくれた伏兵馬・センチュリーに会いに行きました。

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偉大なる父トニービンの最晩期の重賞馬だったよなー。

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初めまして、センチュリーって、そうかお勤めして来たばかりなんだね。

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今日もお仕事ご苦労様でした。もう、新しい仕事にはなれたかい?

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ちょっと疲れているなー、そりゃそうだよね、終わったばかりだもんね。

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あっ、そうかお腹も減ったよね。ゴメンね、気が付かなくて...。

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食欲がある様で安心したわ、焦らないで一杯食べるんだよ。

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こっちの事なんか気にしないでいいからね、ゆっくり休んでね。


現役を引退後、数年間種牡馬となりましたが種付け数を集める事が出来ず早々と引退となり現在は乗馬馬となっています。残された産駒はまだ頑張っているので父の様に諦めず頑張って欲しいものです。とても温厚な馬だったので今の仕事も長きに渡り頑張ってくれる事でしょう。

淀中距離戦線の曲者・ナリタセンチュリー。もしあの宝塚を勝っていたら、世紀の番狂わせ人馬として後世まで語り継がれていただろう。それでも、秋古馬戦線最強となるあの英雄に競り勝ったのだから、実力はファンも良く分かっているハズだよ。淀の中距離牡馬G1があったら今頃君はG1ホースだったかも知れない。これからは新たな馬生を穏やかに過ごせることを祈っているよ。
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by HakodateMagosaku | 2016-10-05 18:00 | 馬名・ナ~ | Comments(0)