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第265回目はアイビスSD・二連覇馬、「夏に咲く桜・千直女王」"カノヤザクラ"です。

通算成績27戦6勝。重賞3勝。サマースプリントシリーズを史上初の連覇した快速女王です。

近年の競馬史の中でこの馬ほど、「夏女」、「夏競馬」を予期させる馬はいなかったでしょう。この馬の活躍をみて夏競馬本番を感じるファンも少なくなかった気がします。

私は日本競馬では類をみない1000mの直線レース・アイビスSDが現代の中央競馬プログラムの中で三本の指に入る位好きなレースです。早急にG1に格上げして欲しいものだと願っているくらいです。それほど思いがあるレースで二連覇を成し遂げた名馬だけに、毎年このレースの時期になる度に彼女の走りを想い出します。本当に素晴らしいスプリンターでした。

国内最高スプリンターであった偉大な父同様、1000mから1400mでは無類の強さと速さを誇った名牝でした。1600mだとあと一歩足りない点が父に酷似している点も大好きな馬でした。それだけに自身が一番輝くはずだった舞台での悲劇はいたたまれません。

そんな夏好きの快速牝馬のお墓参りに行く事が出来ました。

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初めまして、カノヤザクラ。本音を言うと君とはこんな形で対面したくはなかったよ...(泣)。

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セントウルS勝ちもしているだよね、本当に君は生粋のスプリント女王だったなー。G1勝ちは無くとも後世まで語られる名牝だったよ、安らかにね...。


現在は産まれ故郷の濱本牧場さんにて眠っています。


父は国内歴代屈指スプリント王・サクラバクシンオー。そして母父には数々のスピード馬を産み出した米の名種牡馬Woodman、そして母系を辿れば世界の大種牡馬Sadler's Wellsまでいる魅力ある血統背景を持つ馬でサンデー系とも配合出来る肌馬だっただけに繁殖に上がってからも卓越したスピードを受け継ぐ名産駒が必ずや誕生させる事が出来るものだと信じていました。それだけに不慮の事故が何よりも悔やまれてなりません。

牧場に伺った際、自身の牧場の仔の写真が沢山の飾られていました。きっと牧場さんにとってカノヤザクラは娘の様に存在だったのでしょう。そんな愛ある環境に産まれたカノヤザクラは幸せだったに違いありません。

夏を愛した快速娘・カノヤザクラ。並の牝馬なら重賞一勝しただけでも早急に母親の準備をする事が出来ただろうけど、悲しいかなその非凡たる能力が仇となってしまったね。それ故に、二年連続のサマースプリント王という重荷があった事で三度目の挑戦があったのだろう。今となれば君の三連覇の夢よりも君が母になる夢、そして君の仔が君の成し遂げれなかったスプリントG1栄冠を獲得する夢の方が観たかった。君もあの暖かく優しい故郷に帰りたかったろう。

天国では偉大な父と会えただろうか?会えたとしたら、君のお父さんはきっと君にこう言っただろう。「私の血を母系でも残す事がザクラ、君の使命だったのだよ」って。でももう一言いっただろう「でも本当に私似の君を産み出す事が出来て良かった、本当にザクラは自慢の娘だよ」って言ってくれたろう?血を繋げる夢は叶わくとも、君の走りは競馬ファンの胸に今も深く刻まれている。もうそちらでは駆け急ぐ必要はないからね、のんびり過ごすんだよ。

夏に満開となる季節外れのサクラ、悲劇さえ起きなければ季節外れのサクラも悪くはない。
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by HakodateMagosaku | 2015-07-29 18:00 | 馬名・カ~ | Comments(2)

第264回目はKジョージ6世&QエリザベスS出走馬、「二冠馬」"エアシャカール"です。

「限りなく3冠馬に近い馬、2冠馬」「準三冠馬」と呼ばれる皐月賞、菊花賞を制した名馬です。

皐月賞を制し、ダービーを僅差の二着、その後、何とあの欧州最高峰レース・キングジョージに4歳(現・3歳)で出走!この事だけでも信じがたい事ですが、帰国し、トライアル戦を挟んでの菊花賞制覇。その後JCに出走し大敗を喫しましたが、そんな無謀とも呼べるローテをこなしながらも国内で二冠馬となったシャカールはやはり名馬だと思います。4歳の過酷なローテが祟ってか、古馬となってからは勝ち星に恵まれませんでしたが、それでもこの馬の蹄跡は決して色褪せる事はありません。

そんなサンデー産駒でありながらも強靭さと無骨さを兼ねた二冠馬・シャカールのお墓参りに行きました。

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初めまして、シャカール。それにしても、短か過ぎる命だったね。

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偉大な父と偉大な母、種牡馬としても限りなく可能性があったろうに...。


引退後、種牡馬入りするものの、僅か数頭の産駒しか残せず事故により旅立ってしまいました。

産駒数が極端に少な過ぎるため種牡馬としての評価は未知数ですが、母である名牝・アイドリームドアドリームの血を引く姉妹たちの活躍をみていると間違いなく活躍馬を輩出出来ていた気がします。

「限りなく三冠に近かった、二冠馬」・シャカール。現代で君の様な過酷なローテをこなしながら、国内戦で結果を出せる馬はもう出て来ないと思う。君はあの無謀とも呼べるローテを組まれていなければ古馬になってからもきっと活躍出来ていただろう。日本競馬史には数少ないが二冠馬はいる、しかしその二冠馬たちと君が明らかに違う点は、間に海外レース、まして最高峰のレースを走っている事だと思うんだ。G1の数だけで評価されてしまって嫌だったろう。君の世代やシャカールの事を最弱だ!の運が良かっただけ!と揶揄する人がいるけど私は決してそうは思わないよ。

世代の王者でありながらも挑戦し続けた・エアシャカール。
ムラのある競走成績と気性難のせいで現役時から正当な評価を得る事が出来なくて悔しい思いをしていただろう。種牡馬となり、いざ、良血を活かして!と思った矢先に不慮の事故で...とは悲しい限りだね。君の歩んだ道はタイトル以上の価値があるものだ。いつの日か君の蹄跡が真の意味で評価される日がきっとくるだろう。

一族の活躍を天国から祈っておくれ、穏やかに安らかに...。
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by HakodateMagosaku | 2015-07-23 18:00 | 馬名・エ~ | Comments(2)

第263回目は函館記念3連覇!「新ミスターハコダテ」"エリモハリアー"です。

一昔前だと函館(記念)といえばサッカーボーイ、少し前だとオースミタイカンというのが地元競馬ファンのイメージでしたが、昨今では間違いなくこの馬でしょう。中央の重賞やOPでも2,3着となる実力馬ながら、もうひと押し足らない馬でしたが、舞台を函館に替えると前哨戦の巴賞を好走し、本番の函館記念は勝ち切ってしまう馬でした。この馬はどれ程、函館が好きなのでしょう?Magosakuとしても嬉しくなってしまいます。

札幌・函館コースでの好走が極端に多かっただけに洋芝適正が高かったのは血統的にも納得出来ます。しかし、これ程、同時期の同コースのレースにだけ突出した実力を発揮する馬も稀に思えます。

管理なさっていた田所秀孝先生も騎手時代、サムソンビッグやアンバーライオンで函館に縁がある方でした。そんな縁から携わった函館の地と水、風土を愛した個性馬ハリアーに会いに行きました。

これらの写真は2014年の函館記念時のモノです。


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通算成績63戦9勝って、ホント良く頑張ったんだね。それにしても、重賞3勝も勝っているのに勝ち鞍が同一重賞って...(笑)。

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改めて三年分みると圧巻だねー、しかも騎手も三人とも違うのも凄い。

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へぇー、これがハリアーの蹄鉄か...ちょっと欲しいなー。

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おっ、いたいた、ハリアーだ。元気してたかなー?ってお仕事中でしたね、ゴメン。

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ハリアー、お仕事ご苦労様。どうだい、新しい仕事は慣れてきたかい?

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おっ、気づいてくれた!カッコイイねー、すっかり板についてきたね。

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(スタッフの方が立ち止まって下さいました...ありがとうございます。)
ハリアー、カワイイねー。スタッフの方にも愛されている様で安心したよ。

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勇ましく凛々しいなー、これからもハコダテの顔として広報として大変だけど第二の馬生を頑張ってね。また会いに行くよ。

現在は函館競馬場にて誘導馬として頑張っています。

私を含め函館競馬場に来客する方には真っ先にハリアーに会いに行く方も少なくありません。未だにファンに愛され続けている馬です。

G1勝ちが出来る名馬は強い仔でファンも多いですが、私はこの様な不器用ながらも直向きに走り続ける個性馬が何よりも大好きで愛おしい存在です。産まれは道内でも少し違ったけれどハリアーとは函館という地で繋がっている事に唯ならね縁を感じます。

長きに渡り走り続け、史上三頭目(当時)の同一重賞三連覇の偉業を成し遂げたハリアー。今は無きエリモの地に夏の到来を伝えてくれた名馬でした。ハリアー君の様に、引退後もこうしてファンに愛され、走りの記憶を刻み、胸の中に生き続け事が出来る馬は稀なんだ。君は本当に凄い馬だと改めて感じるよ。けど、これだけ愛されている理由はやっぱり君が直向きに走り続けた事に胸を打たれたからなんだろうね。

日本最古の競馬場を愛し、其処に住み着き暮らす馬・エリモハリアー。函館競馬が開幕すると同時に君に会いに来る人が後を絶たないだろう。今年も君の季節がやって来た。スタンドから見える、海を観ながら君の仕事ぶりを見届けよう。いつまでも、元気でまた会いに行くよ...。
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by HakodateMagosaku | 2015-07-15 18:00 | 馬名・エ~ | Comments(2)

第262回目は函館記念連覇馬、「超良血馬」"ウインザーノット"です。

当時の日本競馬界(現代でもでしょうが...)で成せるだろう最高の配合に拠って誕生した良血馬でした。父パーソロンは日本リーディングサイアーとなった名種牡馬。母は凱旋門賞・ヴェルメイユ賞を制した名牝・サンサン。今でも凱旋門賞勝ちの牝馬が日本に居たら驚きですが、この馬が産まれたのは35年も前の話です。日本競馬が世界の競馬界から見向きもされていない時代だった頃を考えればどれ程の価値があったと推測出来ます。

それ程の超が付く良血馬だけに周囲の期待も大きかったのですが、クラシックタイトルはおろかG1勝ちを収める事は出来ませんでした。しかし古馬になってから中距離戦線でも善戦し、函館記念を連覇した事で能力の片鱗は魅せる事が出来た事は何よりもの救いです。

そんな日本競馬界に燦々と語られる良血馬のお墓参りに行く事が出来ました。


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初めまして、ノット。日当たりの良い場所に眠っているんだね。

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3月3日産まれか...サン・サンの日に産まれていたんだね。

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29歳まで頑張ったね、あとはゆっくり休んでね。


現在は産まれ故郷の日当たりの良い場所にて安らかに眠っています。

私は現役時の走りを観る事は出来ませんでしたが、半妹のスプライトパッサー、産駒のウインドフィールズ、ウインザーモレノの活躍でノットの存在を知り応援していました。存命のうちに会う事は出来なかったのは残念ですが、こうしてお参りする事が出来て良かったです。

引退後、種牡馬入りし重賞馬や重賞戦線で活躍した産駒がいましたが、後継馬を残す事は出来ませんでした。やはり欧州よりの血統だったけに自身もそして産駒たちも、日本の競馬では能力を活かす事は出来なかったのでしょう。今となれば、これ程の血だっただけに欧州競馬での走りも観たかった気もしてしまいます。

日本競馬界歴代屈指の配合により生を受けた生粋の御曹司・ウインザーノット。そんな謳い文句が産まれた当初から付き纏っていただけに本来の実力を発揮出来なかったろう?余計なプレッシャーを受けずにいたらもっと活躍出来ていたかも知れない。生を受けた地が欧州の地だとしたら今頃君の子孫が欧州競馬の歴史に名を刻んでいたかも知れないね。でも、縁あって母、父と同様に日本の競馬に携わり、そして蹄跡を残してくれた事で黎明期の日本競馬界に世界の血を知ら占めた功績は計り知れない。本当にありがとうね。

歴史的名牝から生を受けた王子・ウインザーノット。天国ではお母さんとお父さん、そして妹と仲良くね。君の一族の血が競馬界に生き続ける事を心から祈ってるよ。
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by HakodateMagosaku | 2015-07-14 18:00 | 馬名・ウ~ | Comments(2)

第261回目は第61回ラジオNIKKEI賞勝ち馬"ファイナルフォーム"です。

通算成績10戦3勝。今を時めく名調教師・堀宣行先生と戸崎圭太騎手のトリオで勝ち獲った重賞でした。

重賞はラジオNIKKEI賞のみでしたがディープ産駒らしい卓越したスピードとしなやかさを持つ馬でした。体調面により思う様な活躍は出来ませんでしたが、直線で魅せる末脚は一級品だったと思います。

富士Sで凌ぎを削ったクラレントが今年の安田記念で健闘しただけにこの仔も無事でいれば府中や京都のマイル戦で大活躍していたかも知れません。

そんな不遇なディープ産駒、ファイナルフォームに会いに行きました。


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ディープ産駒が乗馬馬になるというのは中々感慨深いね。

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初めまして、ファイナルフォーム。元気にしていましたか?

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やっぱりディープ産駒だから、お坊ちゃま気質なのかねー。

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あれ?表情が変わった。何だ警戒してたんだね、それはそれは失礼しました。

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君は私の袖を噛みかみする位、ホントはとても人懐っこいんだもんねー。

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そして、ちょっとお茶目なんだもんねー。ホント、カワイイなー。

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とにかく、体に気を付けて第二の馬生を頑張ってね。


見学中、終始、顔を寄せ付けて来てくれアマガミしてくれたとても人懐っこく優しい仔でした。

現在はモモセライディングファームさんにて乗馬馬として頑張っています。

父は言わずもがなディープインパクト、母ファイナルデスティネーションは新のG1馬という良血馬だけにあとタイトルが一つ、二つあれば種牡馬入りもあったかも知れませんが、体質の悪い仔だけに種牡馬入りで負担がかかるよりは良かったのかも知れません。

度重なる不運に会いながらも偉大な父と母から受け継いだ誇りを捨てず、走り続けたファイナルフォーム。君がターフを駆け抜けたのは僅か10戦だったけど、君の走りに魅了されたファンは少なくなかった。競走馬時代に君の最終形態を垣間見る事は出来なかったけど、焦らずこれからの長き馬生でその域まで辿り着いてくれ。現役時、体調面で悩まされ続けたろうから、これからは元気になって長生きするんだよ。また、会えたら嬉しいね。

未完の大器のディープ産駒ファイナルフォーム。これから向かう最終形を夢見て応援するよ。
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by HakodateMagosaku | 2015-07-01 18:00 | 馬名・フ~ | Comments(2)