カテゴリ:馬名・メ~( 19 )

第300回目は第45回北九州記念勝ち馬、「女大司祭」"メリッサ"です。

通算成績35戦6勝、重賞勝ちは北九州記念の1勝のみですが、長きに渡り走り続けた夏競馬には欠かせない牝馬でした。

3歳新馬でデビュー、初勝利まで8戦を要しその後も連戦連勝といかずともゆっくりと着実に勝ち仕上がっていった馬でした。その後、転機となった夏の小倉競馬の北九州短距離Sを勝ち上がりOP入り、その1年後には悲願である重賞制覇を果たした根性娘でした。

そんな夏競馬の短距離娘、メリッサに会いに行きました。
(これらの写真は私が訪れた際の状況です。メリッサは現役の繁殖馬ですので必ずしも常時見学出来るとは限りませんのでくれぐれもご注意下さい!)

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初めまして、メリッサ。まさか、こんな時期にアナタと会えるとは思ってなかったよ。

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ホント、嬉しいなーって...、メリッサ、会って直ぐなのに何でそんなブサ顔しているの?

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おー、元気そうで良かった、お腹もポッコリしてすっかり、身体もお母さんになったんだねー。

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そっか、さっきの変顔はお腹が空いているってアピールだったんだね。

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ゴメンね、今日は私が来るからいつもの場所じゃないところで放牧されてたんだもんね。

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美味しいかい、メリッサ?沢山食べて良い仔を産むんだよね。

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今日はありがとうね、さあ、これからはいつもの場所に戻って一杯食べるんだよ。


現在は産まれ故郷にて繁殖馬として頑張っています。見学中、終始草を頬張り食欲旺盛だったメリッサでした。今年は何とオルフェーヴル!との仔がお腹の中にいるとの事なので楽しみな限りです。

現役を引退後、母となりこれまで4頭の産駒を産み出してきました。1頭の仔が亡くなってしまいましたのは悲しくい限りですが、産駒の中にはもう既に中央で2勝も挙げている産駒もいるだけにこれからの産駒にも大いに期待が持てそうです。父は数々の名馬を誕生させた名種牡馬・ホワイトマズル。そして母系にはオーナーが大事に血を繋いでいる日本古来の名牝・サンキストの血が流れる血統です。それだけに必ずや大きなタイトルを齎す産駒が必ずや誕生すると思っています。

夏の小倉の短距離女王・メリッサ。君は多くの勝利を得る事は出来なかったけど、常に安定した走りを続け、着実に一歩一歩勝ち上がっていった頑張り屋さんだったね。その努力の先に重賞の王冠が待っていた事は何と素晴らしいんだろうか。現役時は数々の苦渋を舐めてきただけに、仔供たちは多くの蜜を得れると嬉しいね。

働き蜂の様な走りを魅せてくれた夏の女王蜂・メリッサ。君のこれからの馬生に多くの勲章が齎され、いつの日か君の牝系が築き上げられる事を祈っているよ。
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by HakodateMagosaku | 2016-08-18 18:00 | 馬名・メ~ | Comments(0)

第275回目は第86回天皇賞・秋勝ち馬、巨大神"メジロティターン"です。

通算成績27戦7勝。主な勝ち鞍 天皇賞・秋。言わずもがな葦毛伝説第2章の主役です。

デビューこそ遅れたものの、夏競馬でメキメキと力を付け三冠最後のトライアル・セントライト記念をクラシック候補相手に勝利し、一躍主役に躍り出たものの骨折をしその後は勝ち星を上げるまで半年以上要しました。ついに本格化したと思わせながらも凡走が続き迎えた天皇賞・秋(当時は距離3200m)にてG1勝ちをおさめ、父・メジロアサマから続く親仔二代天皇賞制覇を達成。その後は重賞ですら勝利出来ませんでしたが、この天皇賞勝利により、葦毛伝説の三章へ続く夢の橋渡しとなりました。

今となればこのティターンの勝利が日本競馬史に残る金字塔のターニングポイントだったように思えます。

そんな優秀な息子かつ良き父であるティターンのお墓にお参りに行きました。

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初めまして、ティターン。あなたとはご健在の時にお会いしたかったです。

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墓石の色が父から受け継ぎ仔へ受け継いだ毛色を表していますね。

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本当に素晴らしい息子、子孫たちをありがとう。安らかに眠って下さい。


現在はメジロ軍団の総本山にて父や息子たちと共に眠っています。

種牡馬となってからは種付け数が非常に少なかった中で早くから重賞ホースを誕生させ、三年目には最高傑作であるマックイーンを誕生させ、種牡馬としての評価も得ました。その後はマック級の産駒は残せなかったもの今もティターンの血は脈々と受け継がれています。

メジロの血、魂を受け継ぎ担った名馬・ティターン。君は偉大なる母シェリルと父・アサマの数少ない血と使命を受け継ぎ、その重責を果たした素晴らしき功労馬だ。怪我にさえ泣かされていなかったら後に親仔二代菊花賞制覇も夢ではなかったかも知れない。君は成績以上に大きな仕事を成し遂げてくれた一頭だと思う。偉大な血を繋いでくれて本当にありがとう。

葦毛伝説の伝承馬・メジロティターン。メジロの名が消ゆとも君のお陰でその血の系譜は未来永劫引き継がれるだろう。天国では偉大な父と母、そして優秀な息子と何を語らっているのだろう。少しだけ間が空いてしまったが、葦毛伝説はまだ続いている...その火種がいつか大爆発する事を空から祈っておくれ。
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by HakodateMagosaku | 2015-10-30 18:00 | 馬名・メ~ | Comments(0)

第274回目は第47回菊花賞勝ち馬、「偉大なる兄上」"メジロデュレン"です。

通算成績21戦6勝。G1勝ちは菊花賞の他に有馬記念という筋金入りのステイヤーでした。それもそのはず、半弟にはあの伝説のステイヤー・メジロマックイーンがいる日本が誇るステイヤー一族の血を引く名馬です。

名牝メジロオーロラの長男として生を受けデビューし骨折により春のクラシックを棒にふったものの、夏競馬で非凡な能力を開花させ今はなき名準OPレース・嵐山Sを勝利しその勢いのままG1ホースとなりました。その後も古馬となり有馬記念に勝利したもののそれ以降は勝ち星に恵まれませんでした。やはり4歳時(現3歳時)の使い詰めが原因に思えます。村本善之・元騎手とのコンビも想い出深い馬でした。

そんな日本競馬を代表するステイヤー一族の長男のお墓参りに行きました。

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初めまして、デュレン。弟と同様にこんな形でしか会えないのは悲しいね。

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偉大な一族、弟と共に安らかに眠っておくれ。


現在はメジロの総本山にて安らかに眠っています。

引退後は種牡馬入りしたものの、自身級の産駒を産み出せず僅か数年で引退し乗馬馬となり馬生を終えました。個人的には血統背景的にはとても興味深い馬であります。父フィディオンは昨今見掛ける事が無くなったテディ系の血を継ぐ貴重な種牡馬であり、母メジロオーロラはメジロの基礎牝馬であるアサマユリの血をひく由緒ある血筋です。弟のマックが昨今、母父として大活躍している事を加味すれば産駒数さえいればデュレンの血ももしかしたら活きていたかも知れないと思ってしまいます。

偉大なる一族の長兄・デュレン。半弟でありスーパースターだったマックにばかりスポットライトが当たってしまって君はすっかり日陰者となってしまったね。だけどどうだろう?君は菊花賞馬であり、時代の覇者であったマックが勝ち得なかった有馬記念のタイトルを勝ち取った王者だ。私は君をあの弟と並ぶ名馬だと思っている。血を繋ぐ事は難しかったけど、君の偉大な蹄跡は競馬史に刻まれ続けるだろう。

メジロブランドを代表する兄者・メジロデュレン、天国では君を愛していたオーナーと母オーロラ、そして弟と仲良くしておくれ。さあ、今年も君たちが輝いた菊花賞がやってきた。今年の菊花賞馬には君たちの様な王者となって欲しいな...。
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by HakodateMagosaku | 2015-10-23 20:00 | 馬名・メ~ | Comments(3)

第272回目はスプリンターS2連覇「快速娘」"メイワキミコ"です。

通算成績19戦7勝。まだG1レースではなかった頃のスプリンターズSでしたが、快速馬が集う名レースを2連覇した名牝でした。適距離ではなかったオークスこそ大敗を喫しましたが、1600m以下でのレースでは芝・ダート問わず抜群の成績を残した馬でした。生涯で三度に渡るレコード勝ちをおさめ、その内の中山・ダート1200mのレコードタイムは20年以上も塗り替えられませんでした。その事実がこの名馬の突出したスピードを物語っていると思います。

名手・増沢末夫騎手とのコンビでも知られる名馬のお墓参りをする事が出来ました。

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初めまして、名スプリント女王様。

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現代に産まれていたら君は交流重賞を含めて何勝をしているんだろうね。


現在は産まれ故郷にて眠っています。

引退後は母馬として8頭の産駒を輩出し、自身級の産駒ではないものの活躍馬を送り出しました。父は米の名馬・Gallant Man、母は優秀な産駒を輩出した名牝・ハワイアンドーン。現在も細々ながらその偉大な血を繋いでいます。

名門・明和牧場を代表する快速牝馬・メイワキミコ。君は偉大な兄に負けずとも劣らない成績を残し、突出した個性を武器に競馬界にその名を残した名スプリンターだった。もし君が現代に現れていたら、スプリント女王の栄冠だけでなく、砂のスプリント女王としても君臨していただろう。君は色んな面で早く産まれ過ぎたのかも知れない。君の血を継ぐ産駒から芝・ダート不問の快速女王が誕生する事を祈っているよ。
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by HakodateMagosaku | 2015-09-29 18:00 | 馬名・メ~ | Comments(0)

第259回目は第32回宝塚記念馬、ノリの最高相棒「本当の強さは、誰も知らない。」"メジロライアン"です。

通算成績19戦7勝、G1勝ちこそ一勝でしたが、その一勝が宝塚記念だったのがファンに愛される馬の由縁でしょう。私にとっての宝塚記念馬と云えば、真っ先に浮かぶ名馬です。

トライアルでは完璧な勝ち方をするものの本番ではいつも惜敗を続け、何とも歯痒い成績のまま迎えた第32回宝塚記念。同門で同期の最大のライバル、時の最強馬・メジロマックイーンを抑えての悲願のG1勝利。3歳時から応援し続けてきたファンにとっては格別なひと時だったでしょう。

しかし、そんな熱狂的なファンよりもオーナーさん、生産者さんよりも一番嬉しかった人は、今やJRAトップ騎手である天才・横山典弘騎手でしょう。いつ何時でも「ライアンが一番強い!」と言い続けてきた事を言葉ではなく結果として達成出来た瞬間の思い出は、口数の少ない横山騎手でも昨日の事の様に語っています。

ライアンはノリにとっての原点であり、騎手人生を変えた一頭(もう一頭は北の一等星でしょう...)です。馬の気持ち、状態を天才的なヒラメキと思いやりによって見極める事が出来る唯一無二の天才ジョッキー・横山典弘の最愛最高の相棒メジロライアン。

私の周りの人も絶対的王者マックよりも真の実力馬パーマーよりもライアンのファンが多かった様に思えます。私自身がこの世代で熱狂していたのは、ライアンよりも一枚も二枚も落ちるホワイトストーンでしたが、今となればライアンというカリスマがいた事でこの世代が輝いていた様に思えます。

そんな想い出世代のエース、ライアンに悲願叶い会いに行くことが出来ました(大泣...)。

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案内板が勝負服になっているとは粋な計らいだなー、やっぱりこの勝負服じゃないと!

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あの流星はライアン...、あのライアン、ライアンが来てくれた!

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おーー、ライアン。会いたかった、本当に会いたかった。会えて良かった本当に...(大泣)。

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ゴメンね、ライアン。急にオジサンに泣かれたら引くよね。でも本当に会いたかったんだよ。

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だってさー、マックもパーマーもフウジンもそれにストーンもハクタイセイも鬼籍に入ってしまったんだだから...君は想い出の世代で現存してくれている数少ない仔なんだよ。

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それにしてもライアン、相変わらずカッコイイねー。シュッとした流星に靴下、そして何といってもライアンカット!つくづく華がある名馬だね。

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自分の居場所にもう帰るのかい?ありがとう、今日は沢山お話出来て本当に良かったよ。

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永遠のアイドル、ライアン。身体を大事にして一日でも長く長生きしてね。


見学当初、遠くの方にいた為、今日は話せないのかなー?と思っていたら近くに寄って来てくれ私の思いの丈を話し終わると去って行きました。とても思いやりがあり、賢く優しい仔でした。

現在は産まれ故郷であるレイクヴィラファーム(元・メジロ牧場)さんにて功労馬として過ごしています。

引退後は偉大な父アンバーシャダイの血を繋ぐ後継馬として種牡馬入りしましたが、内国産離れが始まった日本競馬界では期待されず、種付け数も伸び悩んでいました。しかし、初年度から女王ドーベル、孝行息子ブライトを誕生させ種牡馬としての地位を自力で築き上げました。その後はコンスタントに重賞級の産駒を産み出したものの、晩期には受胎率の低下により種牡馬引退となりました。

血の確立こそ出来ませんでしたが、父内国産という言葉自体が希薄となる中、真の意味でバクシンオーと共に内国産種牡馬の最後の砦とした頑張り続けた名種牡馬です。後継馬ブライトがもう少し長生きしてくれれば、マキハタサイボーグがセン馬でなければ...という思いがありますが、ライアンが成し遂げた功績は決して色褪せません。本当に良く頑張りました。

名実共に名馬揃いの中でも一際、光を放ち続けた、モヒカン刈りの王子・メジロライアン。
一頭の名馬が超一流の騎手を産み出す。ライアン、君は正にそんな名馬だと思う。ライアン、君は勝つ気になれば本当はモット、モット勝てたんだろう?本当は...。でも、後に天才となる騎手に競馬、勝負の厳しさ、難しさを教えたかったんだろう?だって君は賢い仔なんだから...。ライアン良かったね、君が教え諭した事が糧となり、彼は今や日本随一、いや世界随一の馬の気持ちを理解出来る騎手となったよ。今年も君の宝塚がやってくる、モチロン君が応援するのは元・相棒が乗る馬だよね。

計り知れない魅力と実力を兼ねた内国産のスターホース・ライアン。私は君の「偉大さと、本当の強さを、知っている。」偉大な世代の王子として、ノリの心の拠り所として、いつまでも長生きして下さい。

放牧地で微睡むライアンをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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by HakodateMagosaku | 2015-06-23 18:00 | 馬名・メ~ | Comments(2)

第254回目は第73回東京優駿勝ち馬、メイショウの「大士師」"メイショウサムソン"です。

通算成績27戦9勝、クラシック二冠、天皇賞・春秋連覇、G1勝利4勝。タイトルだけみればどれ程の良血馬、エリート馬なのだろう?と思う様な馬ですが、この馬は一味違う馬でした。

この馬が誕生した時には、日本競馬は超高速競馬へと変換が成された時期でした。海外から持ち込んだ超良血馬、サンデーの血が入っている一流馬が犇めく中、重厚な欧州血統全開の産駒であるサムソンの活躍には驚かされました。

この馬の事を語る上でまず何よりも語られなければならないのはオーナーさんの事でしょう。冠号「メイショウ」で知られる日本競馬界屈指の名オーナー・松本好雄オーナーの歴史、ロマン、徳を全て濃縮させた名馬です。世知辛い競馬界の中でも馬主会、騎手会、そして生産者の方々から「神様」という呼ばれる方に競馬の神様が齎した最高の贈り物、その馬こそが当馬・メイショウサムソンです。

そしてもう一人重要な人物といえばデビューから手綱をとってきた最高の相棒である石橋守、元騎手でしょう。石橋騎手といえば競馬学校第1期生としてデビューし、中堅どころとして活躍していた騎手でした。騎手生活20年を越えてもクラシックやG1勝ちとは縁遠い生活を送っていた矢先に出会った運命の馬がメイショウサムソン。

言い方は悪いですが、サムソンが2歳時の時に、メイショウ、石橋、この血統の馬の組み合わせをみて後にダービーを制覇する事を夢観ていた人はほぼ皆無だったでしょう。そんな世間でいう雑草コンビが一戦ずつ力を付け、ガムシャラに歩んで辿り着いたのがオーナーの、騎手の、牧場さんの夢、悲願であるダービーでした。強力なライバルを相手に能力以上に縋り走り続けるサムソンに心を奪われた人は数多いに違いありません。

そんな十分過ぎる位、頑張ったサムソンが春二冠の他にあれよあれよと天皇賞・春秋連覇し、仕舞いにはオーナーのもう一つの悲願だった凱旋門賞挑戦の夢を叶えるほどの名馬となった瞬間を観る事が出来て本当に嬉しかったです。歴代屈指の名馬と云われる事はないかも知れませんが、私はサムソンが大好きですし、あらゆる人の夢を叶えた最高峰の名馬だと思っています。

そんな頑張り屋で生真面目なサムソンに念願叶って会いに行きました。

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おー、いたいた。自分で自己紹介するとは本当に手が掛からない仔だねー。

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お食事中だったかい?元気そうで何よりだよ。相変わらずのブタっ鼻(失礼)だねー。

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こっちにきた!もしかして、怒っちゃったのかなー?

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初めまして、サムソン。近くに来てくれてありがとうね。

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どうしたの?しょんぼりして...ってもしかしてブタっ鼻って言った事気にしてるのー?

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やっぱり、そうだー。ゴメンよ、あれ、あれはね、良い意味で言ったんだよ。何というかなー?そう、チャーミング!って意味だったんだよ、ホントだよ。

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「ホントなの?」って当たり前じゃないか!だってこんなにカワイイ君の顔をブサイク呼ばわりするハズがないでしょ?君のそのお鼻と後ろ脚の靴下が大好きだよ。

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それにしても穏やかな表情するねー、君は。本当に人を愛して信じ切っているんだろうね。いつまでも元気でね、サムソン。また会いに来るからね。

見学中、終始近くにいてくれ、カワイイ表情を魅せ続けてくれた優しい仔でした。サムソンに携わってきた人が良い方ばかりだった事がこの仔の人懐っこさを表している様に思えます。

現在は産まれ故郷近くのイーストスタッドさんにて種牡馬として繫養されています。

サンデー産駒と配合出来る為か初年度から数年は100頭以上の種付け数をキープしていましたが、ここ数年は半数以下となってきています。

産駒は数は多くないものの地味ながら毎年の様にOP級の馬を輩出しています。少し気掛かりなのは種付け数が多かった時期は良血と呼ばれる肌馬と配合出来ていての今の産駒の活躍だけにこの先数も少なり、1ランク、2ランク下の肌馬との配合では厳しくなりそうな気もします。しかし、サムソンの血には世界的大種牡馬Sadler's Wells、世界最強馬Dancing Brave、そして極め付けには大名牝ガーネツトの血が流れている奥深い血統です。海外の牝馬よりも日高地区の日本古来の血統との配合によって数は多くなくとも大物を輩出出来る可能性も秘めていると思います。

生産者さんの、騎手の、そしてオーナーの夢を叶えさせた奇跡の名馬・メイショウサムソン。君は本当に一生懸命に走って自分に携わってきた人の夢や希望をのせ、願いを叶えさせてきた素晴らしい名馬だね。現役時に多くの人の夢を叶えたんだから、今度は君の夢を叶え、繋ごうじゃないか。君の産駒から親仔二代ダービー制覇もいい、天皇賞制覇もいいね。そして、その先には君の血のルーツである欧州にある最高峰レース・凱旋門賞制覇といこう。その時はモチロン、松本オーナーで石橋厩舎でね。

日陰の馬が努力と根性で叶えた極上のシンデレラストーリー。そんな夢ならこの先何度でも私はみたい、本当に夢とロマンをありがとう。夢の結晶馬・メイショウサムソン、この先も君の夢は続く...。

放牧地でのんびりと草を頬張るサムソンをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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by HakodateMagosaku | 2015-05-26 18:00 | 馬名・メ~ | Comments(3)

第249回目は史上初の天皇賞(春)二連覇馬、「ターフの大名優」"メジロマックイーン"です。

間違いなく日本競馬界歴代屈指の大名馬であり、スターホースでしょう。

正直なところ、私はマックの事が一番好きな馬でもなく、お気に入り馬でもありません。同期ならホワイトストーン以上に好きな馬はいません。

しかしながら、この時期から競馬を観始めた私にとってこの馬は...
最強とは?王道とは?浪漫とは?という全ての競馬観を植え付け、諭してくれた私の指針となった大名馬です。なので現在でも古馬となっての最強、エース的な馬の資質を見極める基準は全てこの馬との比較となってしまっています。それ程、私の脳裏に鮮明に残り続け、影響を与え続けている名馬です。

マックの事は何から書けば良いか分かりません。同門・同期のライアンとの事、そして世代を跨いだライバル、テイオー、ライスとの事。若き天才騎手を真の天才として成長させた事、等など多くの事柄が浮かびます。

そんな語るべき事柄が幾つもある名馬ですが、私がマックについて一番熱き想いがあるのは史上初の天皇賞(春)2連覇の偉業、そして父子3代天皇賞制覇の大偉業を成し遂げた事です。兄の影響もあり、競馬というスポーツをただ漠然と観始めた頃に、競馬というギャンブル的要素と馬の駆けっこだろう?位にしか認識していなかった若造に競馬というものの奥深さを魅せてくれたのがマックでした。

当時、古馬最強を決めるレースと云えばまだ天皇賞・春だった時代に親子に渡り3代で制覇する、二連覇を成し遂げる等、素人ながら想像を絶した衝撃でした。「競馬というものは一体何なのか?明らかに他のスポーツと何かが違う、何だ?何が決定的に違うのか?」と辿り着いた結論が血の世界でした。

ブラッドスポーツ...。今まで競馬中継などで無意識に聞き流していたフレーズが頭の中で何度もリフレインしました。そこから、私は競馬の本質に向かって少しずつですが勉強を重ね続けたのです。

競馬というモノは可笑しいものです。世代や性別、人種そこには貧乏人も金持ちも全ての柵がなく、ただ二分前後の競走に一喜一憂する、不思議な魔力を持つスポーツです。

競馬に何を求めるでしょう?ギャンブル性でしょうか?速さでしょうか?強さでしょうか?それともサラブレッドの持つ美しさでしょうか?どれも素晴らしい魅力に思います。しかし、私が一番求めているのは競馬に携わる人生や背景、そして何よりも最高のロマンなのです。私にとってその点でこれ程、感動と希望とロマンを濃縮したスポーツはありません。

話が逸れてしまいました。その浪漫や感性を目覚めさせ、育んでくれた名馬がマックでした。

そんなマックに会う事は叶いませんでしたが、念願叶ってお墓参りに行くことが出来ました。


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おー、マック。初めまして、こんな姿で対面とは悲しいね。

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スッカリ真っ白になって、若い頃は真っ黒に近かったのに...まるで晩期のマックの毛色みたいだね。誕生日に去るのはマックらしい、何かを伝えたかったかい?

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天国では盟友テイオーや、仲良しのサンデーと会えたかい?そしてお兄さんと菊花賞の話、お父さん、お祖父さんと春天の話でもしているのかい?


現在はメジロ軍団の総本山にて家族たちと一緒に眠っています。

葦毛伝説の継承者・メジロマックイーン。現役時代は余りにも強すぎる故に、兎角言われた事もあったね。でも、それも君に与えられた宿命だと思う。最高の相棒(内浩、ゴメン!)である天才かつスター騎手・武豊と王道を歩んだのだから、其処には沢山の柵や妬みがあったんだよね、きっと。君は競走馬としても最高だったね、君の事をステイヤーと呼ぶ人がいるけど、私は決してそうは思わないんだ、だって私にとっての君の最高レースは引退レースとなってしまった京都大賞典なんだから、あのレースには本当に度胆を抜かれた、こんなに強い馬は絶対にいないや!と本当に思ったもの。やっぱりJCと秋天のタイトルが欲しかったね、でもあのレースはプレクラスニーに1つビッグなタイトルをあげたかったから良いよね、君は沢山タイトルあるし...。あと一つ君を凄いと思うのは人づくりだと思う。まだ大物調教師ではなかった池江泰郎先生を真の大物にし、武豊という秀逸な逸材を名実ともに真の天才・スターにしたのも君だと思っている。本当に君の偉大な蹄跡はいつまでも続くんだろう...。あっ、そうだ一番大事な蹄跡を忘れていたね。君の孫たちの事...君は父としては君程の名馬を誕生させる事は出来なかったけど、その偉大な血の系譜は今となって輝きを取り戻している、近い将来、君の4✕3(奇跡の血量)の産駒も誕生するんだろうね。

夢とロマン、そして強さと気高さを兼ね持って万能の比類なきスターホース・メジロマックイーン。その蹄跡は未来永劫語られ、繋がれてゆくだろう。また、私の心の奥底まで響き渡る、君の様な名馬に出会いたい!天国からそんな名馬の誕生を祈っておくれ。ありったけのロマンをありがとうマック、安らかに...。
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by HakodateMagosaku | 2015-04-29 17:00 | 馬名・メ~ | Comments(2)

第128回目は第22回フェブラリーS勝ち馬"メイショウボーラー"part2です。

通算成績29戦7勝、日本競馬界屈指の短距離王である父タイキシャトル譲りのスピードとパワーを活かし芝・ダート問わず重賞5勝もした名馬です。

前回の記事でも中々の個性と愛嬌をみせてくれたボーラーに二年ぶりに会いに行きました。

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おっ、いたいた、かっこいいプレート越しに...。

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ボーラー、久しぶり会いに来たよ。って今日はけっこう遠いなー。

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今日は遠くから見守ろうとするか...ってこっちに気付いた!

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やっぱりキタキタ、また来てくれるのかい?

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どうも、どうも。いつもすまないねー、挨拶してくれて。

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相変わらず、凄い格好で食べてるねー、首とか痛くならないのかい(笑)?

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あと前と同じ、いやそれ以上に近過ぎるよー(笑)。相変わらず君は人懐っこいねー。


見学中いつもながら寄り添ってくれ、愛嬌を振りまいてくれ過ぎました(笑)。本当に人馴れしたとても愛らしい仔です。

現在もイーストスタッドにて種牡馬として繋養されています。

種付け数は120頭前後(多い年は180頭!)を毎年キープしています。この数字は決して驚きではなく、産駒の活躍を考えれば納得出来るものです。何といってもこの仔の種牡馬としての利点はサンデー系肌馬にに配合出来、尚且つ母系の名血統が魅力だからでしょう。これだけの産駒数とコンスタントに活躍馬を獲得出来ているので中央G1のタイトルも獲得する日も近いかも知れません。この先も目が離せない種牡馬です。

偉大な父の血を繋ぐ芝・ダート兼用の後継馬・メイショウボーラー。君の種牡馬としての評価はこれからもっと高くなる一方だろう。今でも素晴らしい種牡馬成績だけど、もう少しだけ我儘を云わせてもらいたい。現状に甘んじることなく、より多くの産駒そして次は君の後継馬も輩出してもらいたい。そうする事で父から続く短距離王の称号を繋いで欲しい。それが出来る能力を持つ君だからそう思うんだ。

愛くるしく、愛おしい、甘えん坊なボーラー、この先も素晴らしいオーナーさんや浦河の牧場さんに愛されご奉公が出来る事を祈っているよ。いつまでも元気で。
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by HakodateMagosaku | 2015-02-19 18:00 | 馬名・メ~ | Comments(2)

第237回目は第46回日経新春杯勝ち馬、「黄昏のステイヤー」"メジロブライト"です。

59.5kgという酷な斤量を背負いながらも、王者の貫録で押し切った日経新春杯。まさかこの勝利以降、ブライトの勝ち星が観れなくなるとは思いも寄りませんでした。

ライアンの代表産駒であり、メジロ・ブランド末期のエースに相応しい一頭でした。特にステイヤーズSからの4連勝でのG1制覇、そしてその唯一のG1が春の天皇賞だったことも「メジロここにあり!」の印象を与えてくれた名馬でした。

メジロの血を繋ぐ一頭だっただけにもっと活躍が観たかった一頭でした。


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ブライト、会いに来たよ。初めて会うのに何故か寂しいね...。

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お父さんはまだ健在なのに早過ぎるよ、ただ君に会いたかった。


現在は産まれ故郷にて眠っています。

種牡馬としては初年度こそ100頭近く集める事が出来ましたが、受胎率の悪さから二年目以降種付け数が落ちていました。そんな数少ない産駒の中から親仔重賞制覇を成し遂げた産駒マキハタサイボーグが誕生し、いざこれからと思った矢先にこの世を去ってしまいました(泣)。種付け期間が僅か4年だっただけにもう少し長く続ける事が出来ていたら、もっと活躍馬が誕生していたと思います。

名門・メジロ牧場に最後の光を灯したメジロブライト。君は並み居る新興勢力の中、父内国産馬の最後の砦として走り続け勝利し、その血を繋ごうと直向きに駆け抜けた名馬だった。ただそれ程、貴重な馬だっただけにもっと長生きして欲しかった。私は君の血から四世代G1制覇を成し遂げる産駒をみたかった...。

メジロの希望の星、ブライト。これからも天国からメジロ縁の産駒たちに明かりを灯し続けておくれ。
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by HakodateMagosaku | 2015-01-14 18:00 | 馬名・メ~ | Comments(2)

第235回目は春秋グランプリ連覇馬、「メジロの逃亡者」"メジロパーマー"です。

通算成績38戦9勝、主な勝ち鞍に宝塚記念、有馬記念、札幌記念、etc。グランプリホースとは正しくこの馬の事でしょう、山田泰誠騎手とのコンビも最高でした。同期には華のメジロ'87年組と呼ばれる強烈な同郷のライバルがいた為か、メジロ第三の馬と思われがちの馬でしたが、その脚質と風変わりな道程を歩んだ馬としてこの馬が一番好きだという方も未だに居られます。

この馬はマック、ライアンの様に期待されていた馬ではありませんでした。三歳(現・二歳)から走り、幾度の骨折にあいながらも勝ち星を重ね、(当時G3のハンデ戦)札幌記念を勝ち重賞ホース入り。しかしその後三戦連続精彩を欠き、正かの障害馬へ転向...。障害戦を二戦走るものの、再び平地戦に戻り三戦目で新潟大賞典を制覇し、その勢いのまま春のグランプリ・宝塚記念を制覇、あれよあれよとG1ホース入りした馬でした(余談ですが、私が初めて買った馬券は第33回宝塚記念のパーマーの単勝です!当時中〇生でしたが時効ですのでお許しを...笑。)。当時(現代でもですが...)一度障害戦を走った馬がG1に勝った事はなかっただけにこの時の宝塚はホント衝撃が走りました。その後秋2戦で惨敗し、フロックしされた中で秀逸なメンバーが揃った暮れのグランプリ・有馬記念を激走して勝利、晴れて名実ともに名馬となりました。その後は阪神大賞典に勝利するもののG1勝ちはなく引退となりましたが、長きに渡り、直向きに魅せる走りを続けたパーマーはファンに愛された名馬でした。

そんな愛しのパーマーに会いに行くことが出来ました。

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おー、パーマー。君とはこんな形で対面したくはなかったよ...(泣)。

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今でもファンの方が来てくれているようだね。君の走りに魅せられたファンは一生、君の事を思い続けているからね。

現在は産まれ故郷にて眠っています。

種牡馬としては数十頭の産駒を残していますが、残念ながら血を継ぐ産駒はほぼいないのが悲しい限りです。やはり、同期の二頭の方が血の面でも人気があった為かも知れません。

パーマー、君とは生前に会う事は叶わなかったけど(もしかしたら函館で会っていたかも...?)、君の走りは今でも鮮明に覚えているよ。君たちは人馬共に馬(人)一倍、遠回して栄冠を獲得した名馬だった。昨今、君の様な無骨で直向きで大胆な競馬をする馬が少なくなったんだ。だからこそ、未だに君の走りに魅了されているファンがいるのはその性かも知れない、勿論私もその中の一人だけど。稀代な逃亡者、メジロパーマーよ。グランプリが来る度に君の逃走劇を思い出すだろう。天国ではマックとライアンと仲良くしておくれ。
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by hakodatemagosaku | 2014-12-25 18:00 | 馬名・メ~ | Comments(4)