カテゴリ:馬名・カ~( 6 )

第285回目は第37回AJCC勝ち馬、「稲妻の継承者」"カネツクロス"です。

通算成績28戦9勝、重賞勝利はエプソムC、鳴尾記念、AJCCの3勝。

(旧)4歳新馬でデビュー、ダート戦線で勝ち上がり徐々に力を付けていったもののクラシック戦線には出走できないままシーズンを終了。古馬となってから勝ち進み準OP、OPと連勝し勢いそのままに3連勝で重賞ホースの仲間入りを果たしました。その後、G2を連勝し父にG1のタイトルを齎す事が出来るのかも?と期待しましたが、願いは叶わず引退となってしまいました。

G1戦では頭打ち感が否めない馬でしたが、父タマモクロス同様、古馬となってから急成長した孝行息子です。職人・的場均騎手とのコンビで幾つもの重賞を走り続けた重賞戦線には欠かせない愛すべき名馬でした。


そんな愛すべき名脇役馬・カネツクロスに会いに行きました。

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広大な放牧地にキレイなお花...牧場の方に愛されているねー。

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おー、そこにいるのは愛すべき名馬カネツクロスでは...。

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初めましてカネツクロス。今年で25歳!かー、早いものだねー。

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おーい、こっちだよ。元気していたかい?近くでお話しいたいなー。

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ありがとうー!正かこんなに近くで君と話が出来るとは...嬉しいなー。

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元気そうだねー、安心したよ。ホントに現役時良く頑張ったね。

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本当にタマちゃんの血を継いで頑張り続けてくれた、君には感謝しかない...よ、ってアレ?どうしたの?「チェー、また、父ちゃんの話か...。」なんか機嫌悪くしちゃったかなー。

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お祖父ちゃんやお父さんの話ばかりしてゴメンね、現役時も色んな人達から言われ続けて嫌になっちゃうよね。でも君には稲妻の3代目継承者としての夢を託した人が沢山いた事を忘れないでね。

現役引退後は稲妻の継承者として種牡馬入りの期待がかかりましたが、晩期の成績不振と血の変換期の影響を受ける為か種牡馬入りせず、産まれ故郷のカネツ牧場にて功労馬として穏やかな日々を送っています。

母父は日本競馬に数々の馬を輩出したラッキーソブリン。そして父は言わずもがな白い稲妻二世タマモクロス、という事は父父は白い稲妻、私的最高種牡馬のシービークロス。毛色こそ祖父や父を受け継げなかったものの、晩成型の爆発力は偉大な血の継承者として相応しい一頭だっただけにこの貴重な血をぜひ、次世代に受け継がせて欲しかったものです。

でも、こうして現在の穏やかで愛に包まれた優しい日々を送るカネツクロスを観ていると殺伐とした種馬の世界に身を投じなかった事が良かった様に思えます。

祖父、父から続く、血の系譜を託された稲妻三世・カネツクロス。偉大な父の走りを知り、求めるファンにとって君はその夢を一心に託された競走馬だった。父譲りの成長力を発揮し古馬戦線を駆け上がった時は正に父の全盛期と重ね合わせたものだった。しかし勝ち上がり続け、ビッグタイトルを得る毎に募らされた夢と希望の重圧により、戸惑ってしまったのかな。偉大過ぎる父と比べられると確かに凄みに欠けるかも知れないけど、実は無冠のスターホースだった祖父とは同等なのにね。祖父との違いはただ子孫を残せなかった点だけだね。

愛しき名脇役馬・カネツクロス。偉大な血を受け継ぎ走り続けてくれてありがとう、君が居てくれた事により、稲妻の蹄跡が一時なりとも競馬史に刻む事が出来た。これから血の浪漫をみせてくれた一頭として長生きしておくれ。君のこれから日々が温かく優しいものである事を心から祈っているよ。


放牧地でのんびりと過ごすカネツクロスをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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by HakodateMagosaku | 2016-01-21 18:00 | 馬名・カ~ | Comments(2)

第278回目は第26回マイルCS勝ち馬、超晩成馬"カンパニー"です。

通算成績35戦12勝、重賞勝利9勝、G12勝。
その素晴らしい戦績だけでも名馬と呼ばれる馬ですが、他馬との大きな違いは8歳まで成長し続け走り抜けた事でしょう。8歳でピークに達する馬なぞいるものか?という常識を逸脱し、8歳にして迎えた毎日王冠~天皇賞・秋~マイルCSでの圧倒的な3連勝は天晴れでした。

長きに渡り走り続け、悲願を達成した不屈の名馬・カンパニーに会いに行きました。

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名前もシンプルでカッコイイ馬だったなー。

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おっ、そこに見えるのは晩成馬の星!カンパニー!

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おーい!カンパニー、会いに来たよー!

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もしかして、近くに来てくれるのかい?嬉しいなー。

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カンパニー、初めまして。感激だ!現役時代から本当に君の大ファンだったよ。

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本当に良く頑張ったね、そして種牡馬になれて本当に良かったね。

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へぇー、人懐っこいんだねー。嬉しいなー、カンパニーに甘えてもらえるなんて...。

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あー、いちゃった...。でも本当に嬉しかったよ君に会えて、遠くに行っちゃうのは寂しいけど、新天地でも頑張るんだよ。元気でね(泣)。


現在は本田土寿牧場さんにて種牡馬として繫養されています。


父は奇跡の種牡馬・ミラクルアドマイヤ、母は名牝・ブリリアントベリー。そして、父母、母母に大名牝が入っているスペシャル血統とも呼ばれる血統です。ホッカイドウ競馬にて重賞馬を誕生させたものの、今のところ自身級の産駒が誕生していない為か種付け数が集まらない状態となっています。種牡馬になってから三年間は三桁の種付け数を集めていましたが、産駒デビューと共に数を減らし、本年度は遂に二桁ギリギリとなってしまいました。その為か、新天地に活躍の場を移す事になりました。

奇跡の超晩成馬・カンパニー。現役時、歳を感じさせない君の走りに励まされ奮起したオヤジたちはどれ程いただろうか。本当に長きに渡り走り続け、何度も挑戦し栄光を掴み獲った中年の老年の星!だ。
その走りに魅せられた一人として今一度君にお願いある。今度は君の産駒での奇跡を観てみたい。チャンスは少なくなったが、君は偉大な父の血が流れるキセキの申し子だ。必ずや少ないチャンスを掴むキセキの産駒が誕生するだろう。

父の奇跡を受け継いだ孝行息子・カンパニー。君が切り拓いた道は後世まで語り継がれるだろう。そして、まだ続くだろう血のキセキを心待ちにして君の産駒に夢をみるよ。
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by HakodateMagosaku | 2015-11-19 18:00 | 馬名・カ~ | Comments(3)

第265回目はアイビスSD・二連覇馬、「夏に咲く桜・千直女王」"カノヤザクラ"です。

通算成績27戦6勝。重賞3勝。サマースプリントシリーズを史上初の連覇した快速女王です。

近年の競馬史の中でこの馬ほど、「夏女」、「夏競馬」を予期させる馬はいなかったでしょう。この馬の活躍をみて夏競馬本番を感じるファンも少なくなかった気がします。

私は日本競馬では類をみない1000mの直線レース・アイビスSDが現代の中央競馬プログラムの中で三本の指に入る位好きなレースです。早急にG1に格上げして欲しいものだと願っているくらいです。それほど思いがあるレースで二連覇を成し遂げた名馬だけに、毎年このレースの時期になる度に彼女の走りを想い出します。本当に素晴らしいスプリンターでした。

国内最高スプリンターであった偉大な父同様、1000mから1400mでは無類の強さと速さを誇った名牝でした。1600mだとあと一歩足りない点が父に酷似している点も大好きな馬でした。それだけに自身が一番輝くはずだった舞台での悲劇はいたたまれません。

そんな夏好きの快速牝馬のお墓参りに行く事が出来ました。

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初めまして、カノヤザクラ。本音を言うと君とはこんな形で対面したくはなかったよ...(泣)。

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セントウルS勝ちもしているだよね、本当に君は生粋のスプリント女王だったなー。G1勝ちは無くとも後世まで語られる名牝だったよ、安らかにね...。


現在は産まれ故郷の濱本牧場さんにて眠っています。


父は国内歴代屈指スプリント王・サクラバクシンオー。そして母父には数々のスピード馬を産み出した米の名種牡馬Woodman、そして母系を辿れば世界の大種牡馬Sadler's Wellsまでいる魅力ある血統背景を持つ馬でサンデー系とも配合出来る肌馬だっただけに繁殖に上がってからも卓越したスピードを受け継ぐ名産駒が必ずや誕生させる事が出来るものだと信じていました。それだけに不慮の事故が何よりも悔やまれてなりません。

牧場に伺った際、自身の牧場の仔の写真が沢山の飾られていました。きっと牧場さんにとってカノヤザクラは娘の様に存在だったのでしょう。そんな愛ある環境に産まれたカノヤザクラは幸せだったに違いありません。

夏を愛した快速娘・カノヤザクラ。並の牝馬なら重賞一勝しただけでも早急に母親の準備をする事が出来ただろうけど、悲しいかなその非凡たる能力が仇となってしまったね。それ故に、二年連続のサマースプリント王という重荷があった事で三度目の挑戦があったのだろう。今となれば君の三連覇の夢よりも君が母になる夢、そして君の仔が君の成し遂げれなかったスプリントG1栄冠を獲得する夢の方が観たかった。君もあの暖かく優しい故郷に帰りたかったろう。

天国では偉大な父と会えただろうか?会えたとしたら、君のお父さんはきっと君にこう言っただろう。「私の血を母系でも残す事がザクラ、君の使命だったのだよ」って。でももう一言いっただろう「でも本当に私似の君を産み出す事が出来て良かった、本当にザクラは自慢の娘だよ」って言ってくれたろう?血を繋げる夢は叶わくとも、君の走りは競馬ファンの胸に今も深く刻まれている。もうそちらでは駆け急ぐ必要はないからね、のんびり過ごすんだよ。

夏に満開となる季節外れのサクラ、悲劇さえ起きなければ季節外れのサクラも悪くはない。
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by HakodateMagosaku | 2015-07-29 18:00 | 馬名・カ~ | Comments(2)

第182回目はジャパンカップ日本生産・調教馬として初の優勝馬、"カツラギエース"です。

初めて日本馬でジャパンカップを勝った馬は三冠馬のシービー、ルドルフでもありません。二頭にとって最高の刺客馬であり、どちらにも土を付けた唯一の馬です。

JC以外にも宝塚記念を勝利しており、年末の有馬記念でもルドルフの2着となっている名馬です。私がアンチ・ルドルフになった理由もシービーとカツラギを愛するが所以です。

数々の超名馬を産み出したJCの歴史の中でも私にとっては最高の勝ち馬です。

この写真は見学可能の時に撮影されたものです。

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この場所にカツラギが眠っているのか...。

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若造の私はリアルタイムであなたたちの激闘を観れなかったのが残念過ぎる。ただ安らかに。


引退後、種牡馬となってからは自身を超す産駒には恵まれず、ライバルCB同様、後継種牡馬には恵まれませんでした。

あまりにも同時期にスーパースターがいたためか三番手、四番手のイメージが付き纏ってしまっている感が否めませんが、その最高のライバルがいた事がこの馬の偉大な功績をより一層輝かせていると思います。

カツラギエース、君はライバル馬と違い出生から期待された馬ではなかった。しかし、君の倒したライバルは競馬史上最高とも呼べる名馬だらけだった。この先、どんなに凄いJCがあったとしても君の成し遂げた偉業は未来永劫語り継がれるだろう。貴方こそががミスタージャパンカップだ。

天国では同期のシービー、ピロウイナー、ギャロップダイナ、サンオーイ、そして後輩ルドルフと仲良くしているのかな...。重く閉ざされた門を開いてくれて本当にありがとう、これからも天国で見守って下さい。
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by HakodateMagosaku | 2013-11-20 15:34 | 馬名・カ~ | Comments(4)

第171回目は第46回神戸新聞杯勝ち馬、重役"カネトシガバナー"です。

通算成績58戦10勝、平地重賞2勝、障害重賞2勝という平地、障害を問わず、走り続けた名馬。秋山真一郎騎手、小坂 忠士騎手、そして生産牧場である三石川上牧場に初重賞を齎した幸せを運ぶ伝道馬。

父は大種牡馬ノーザンテーストの代表産駒である名馬アンバーシャダイ。母系に激渋種牡馬スルーザドラゴン、そして牝系を遡ると大牝馬クレオパトラトマスこと月城の血を引く血統背景も魅力満載の馬でした。

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初めましてガバナー、元気してたかい?

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おー、外で観ると一段と流星が映える顔立ちだねー。
(牧場の方の御厚意により、外に出して頂ました)

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馬体も18歳とは思えない位の素晴らしい馬格をしているね。

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「どーんな問題!」って感じのドヤ顔だね、でもホントに素晴らしい馬体と顔立ちに惚れ惚れしてしまうよ。

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馬房に戻りたかったんだね、ゴメンネ邪魔しちゃって...。

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じゃあ、そろそろお暇するね...なっ、何だよ、最後にそんな顔してー、また来るからね、それまで元気にしていてね。

現在は種牡馬を引退し、藤春 修二さんの牧場にて功労馬として穏かな日々を送っています。

血が血だけに産駒は少数しか残せなったのは非常に残念ですが今こうして素晴らしい牧場さんで穏かな日々を送れているので良かったと思います。

平地、障害、問わず重賞を制覇し長きに渡って走り続けたガバナー、君のような競馬界にとって"縁の下の力持ち"的名馬がこうして穏かな余生を送れることが何よりも私は嬉しいよ。競争を頑張った分、ゆっくり、のんびり暮らすんだよ。

馬房でオチャメな動きをするガバナーをご覧になりたい方はこちらをどうぞ。
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by HakodateMagosaku | 2013-09-18 18:00 | 馬名・カ~ | Comments(4)

第84回目はアンバーシャダイ産駒最後の重賞勝ち馬”カンファーベスト”です!

好メンバーが揃っていた、2006年の関屋記念勝ち馬。
父アンバーシャダイ、母父シンザン、母母父ヴェンチアという今では大変貴重な私好みの血統背景を持つ馬です。こういう血を繋いで欲しかったーと思います。

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おーい、カンファ会いに来たよ。

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ム、無視かい...。それにしても何をそんなに嗅ぎ回っているの?

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来てくれたのはうれしいけど、まだ何を探しているの?

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もう解決したのかい?やっとお顔を観れて安心したよ。

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馬房に戻っても、一層可愛い顔になったね。

残念ながら種牡馬にはなることは出来ませんでしたが、現在は”功労馬たちの楽園”、土佐黒潮牧場で穏やかな毎日を送っています。

カンファはたくさん走って、頑張ったから馬への愛が満ちた住処に辿り着いたのだと思います。

いつまでも元気で長生きしてね、またいつか会いに行くよ。
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by HakodateMagosaku | 2012-08-08 18:27 | 馬名・カ~ | Comments(0)